[対象: 全員]
2012年1月に実行した検索品質向上のための17個の改善をGoogleは公表しました。
2011年12月のときと同じようにコードネームが与えられたものはその名前も付いています。
順に紹介します。
より最新の結果
[ローンチ・コードネーム: nftc]
11月に導入したフレッシュネス・アップデートをマイナー更新し、さらに新しく関連性のある結果を出すようにした。
オートコンプリートのスピードアップ
[ローンチ・コードネーム: Snappy Suggest / プロジェクト・コードネーム: Suggest]
オートコンプリートで予測する検索キーワード候補の提案をずっと速くした。
オートコンプリートのスペル訂正
[ローンチ・コードネーム: Trivial / プロジェクト・コードネーム: Suggest]
オートコンプリートで使われるスペル訂正(綴り間違い修正)を改善し、検索で実際に使われる訂正とより一致するようにした。訂正がとても小さなケースを対象にした。
訂正したキーワードでの検索結果ページ丸ごと置き換え
[ローンチ・コードネーム: Oooni・sgap / プロジェクト・コードネーム: Full-Page Replacement]
キーワードを打ち間違えていると確信したときは正したキーワードでの検索結果を自動的に表示して、検索ユーザーに「次の検索結果を表示しています」と通知する。この機能の精度をいくつか改善した。
繰り返し行われるイベントページの検出改善
[ローンチ・コードネーム: neseda]
ドキュメントの日付を決める方式の改善を数個実行した。結果として特に繰り返し行われるイベントに対してより新しいタイムリーな結果を表示できるようになった。
高品質サイトアルゴリズムの改善
[ローンチ・コードネーム: PPtl・Stitch / プロジェクト・コードネーム: Panda]
パンダ・アップデートがインデックスとランキングシステムに相互作用する仕組みを改善し、よりパイプラインのなかに統合した。またパンダ・アップデートのデータをリフレッシュするマイナー更新もリリースした。
※「パイプライン」というのはコンピュータで一連の処理を実行するデータの組のこと。パンダが他のアルゴリズムと統合しはじめ、また間隔が空いた手動更新だったけれど自動化による随時更新に近づいたと僕は解釈します。パンダがそろそろ安定版になりつつあるのかも。
クロス言語リファインメント
[ローンチ・コードネーム: Xiangfan]
以前は表示言語だけに基づいて関連検索を生成していた。この変更により元々のクエリの言語を自動検出して関連検索を生成しようとする。たとえば言語を英語に設定していたとしても、フランス語の検索ではフランス語の関連検索が出るかもしれない。
Googleサウジアラビアでの英語
サウジアラビアのGoogle(google.com.sa)で英語のインターフェイスをずっと選びやすくした。
画像検索のスクロールを改善
以前は画像検索では画像の結果だけがスクロールし、トップやサイドのメニューは固定されていた。しかしGoogleのメインの検索と一致するようにスクロールの挙動を変え、ページ全体がスクロールするようにした。
画像検索の品質を改善
[ローンチ・コードネーム: endearo / プロジェクト・コードネーム: Image Search]
画像検索のランキングアルゴリズムに小さな改良を加えた。特に、質の高いランディングページの画像が上位に来るようにした。
関連性がより高い関連検索
「◯◯に関連する検索キーワード」と検索結果ページの下に出てくることがある。この関連検索キーワードを生成するモデルを更新した。もっと役に立つ関連検索が出てくる。
ニュース結果の混合
[ローンチ・コードネーム: final-destination / プロジェクト・コードネーム: Universal Search]
リアルタイムのトレンドにすぐに反応できように、どのクエリがニュース結果を表示すべきか決めるアルゴリズムを改善した。他にもユニバーサル検索へのニュース結果の混ぜ方に調整を加えた。どちらの変更も、関連のある検索がなされたときにニュース記事が検索結果に出てくることに役立つ。
コンピュータのスピードに応じてインスタント検索を無効化
[プロジェクト・コードネーム: Psychic Search]
インスタント検索はインターネットの接続速度が遅いときは自動的に無効化される。さらにコンピュータ(の処理速度)が遅いときにも自動で無効化されるようになった。自動で無効化されたたときでもコンピュータのスピードをチェックし続け、パフォーマンスが良くなれば再び有効化する。検索設定にも手を加え、常にオンにするかオフにするか、自動で変更するかををいつでも選べるようになった。
ここまでで14個になります。
残りの3つは個別で公式アナウンスしています。
以上です。
来月は「パンダアップデート日本導入」が加わるといいですね。