バーバリーのUSサイトがインデックスから消滅、原因は重複コンテンツ

[対象: 全員]

ファッションブランドのバーバリー (Burberry)の米国向けサイトがGoogleのインデックス(検索結果表示)から消滅してしまいました。
同時に、ツールバーのPageRankが5から0になりウェブマスターツールには検索結果でのクリックが著しく減少したことを通知するメッセージが届いていました。

原因は重複コンテンツです。

サイト管理者が公式ヘルプフォーラムで助けを求めたところ、Google社員のJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏によって理由が判明しました。

バーバリーは、40以上の国に対して専用のサイトをサブドメインで分けて運用しているそうです。
米国向けには us.burberry.com.、英国向けには uk.burberry.com、カナダ向けには ca.burberry.com といった具合です。

いくつかのサイトでは使用している言語が英語で、通貨の単位が違うくらいでコンテンツはほとんど同じになっています。

John Mueller氏によると、英国向けサイトを代表としてGoogleがみなしたために重複扱いされた米国向けサイトが検索結果に出て来なくなったとのことです。

重複コンテンツなので、ペナルティではなく、同じ結果を検索結果に同時に表示しないようにする一種のフィルタリングですね。

解決策として、「rel=”alternate” hreflang=”x”」の設定をJohn Mueller氏は提案しています。

僕のブログの読者にはグローバルでサイトを運用している管理者もいるはずです。

「rel=”alternate” hreflang=”x”」は、複数の言語または複数の地域を対象としてコンテンツを公開しているサイトで検索ユーザーに応じて適切なページを検索結果に表示させる仕組みになります。

ヘルプを読んでも理解するのになかなか骨が折れるのですが、きちんとうまいこと動作しているようです。

突然のインデックス削除消滅などという心臓に悪い事件にいたらないように関係する人は働きと実装方法を調べておくといいでしょう。

ちなみに、ヘルプフォーラムのこのスレッドではバーバリーのサイト管理者が抱えるその他の疑問にもJohn Mueller氏は驚くほど丁寧にサポートしています。

米国版のヘルプフォーラムは彼のように専門のサポーターが付いていてうらやましく思います。
日本版のヘルプフォーラムは位置付けが違っているようで、原則的にユーザー同士の相互ヘルプの場を提供しているに過ぎない感じですね。

P.S.
昨日の記事の『2012年3月にGoogleが実行した検索品質改善』の後編は来週のどこかのタイミングで投稿します。