被リンクは、数よりもドメインの分散が重要

この前は、SMX AdvancedからSEOエキスパートの名言集を紹介しました。

今日は同じSMX Advancedから、SEOmozのRand Fishkin(ランド・フィッシュキン)氏のインタビューを紹介します。

Randfish氏は、インタビューの中で2009年のランキングに影響を与えるSEOの要因について語っています。

要点をまとめて解説します。

まずは重要な要素から。

●Titleタグ
Titleタグは、依然として非常に重要な要因になります。
キーワードは、できるだけ先頭に近いほうがいいとのことです。

●アンカーテキスト
アンカーテキストも依然として重要です。
外部リンクであろうと内部リンクであろうと、キーワードを含んだアンカーテキストを使うようにします。

●ドメインの分散
被リンクの評価で考慮されるのは、リンクそのものの数ではなくリンク元のドメインの数です。
リンク元ドメインの分散していれば、リンクが少なくても上位表示の影響力が増します。

●ソーシャルメディア
twitterやMy Space、facebookに代表されるソーシャルメディアサイトが、どのくらい影響を与えているかはまだはっきりしていません。
ただし、最新の情報を上位に表示するQDFアルゴリズムの判定に、ソーシャルメディアでの言及を間接的に利用しているかもしれません。
一方で、ソーシャルメディアで取り上げられることで、検索エンジンを経由しない直接的なトラフィックが見込めます。

次は、重要だと思われているけれど、実際には重要でない要素です。

●H1タグ
ランキングを決める要因としては、ほとんど関連性が見れません。
H1タグなしでも上位表示できているサイトは、たくさんあります。

●キーワード出現頻度
キーワードが繰り返される回数も、ランキングときわめて関係性の低い要素です。

●W3Cバリデーション
W3C勧告に従った正しいHTMLでの記述も、検索順位には影響しません。
悲しいことに、文法間違いのサイトが上位で、正しい文法のサイトが成績が悪いのが現実です。
ただし、文法規則に従って記述することが大切でないということではありません。
たとえば一部のディレクトリに登録するには、正しいHTMLで書くことも審査の基準になります。

ほとんどは、僕のブログでも過去に取り上げてきたことばかりです。

しかし、1つだけ特筆して取り上げていなかったことがあります。

それは、被リンク元ドメインの多様性です。

Randfish氏は、リンクの数よりもドメインの数の方がずっと重要だと強調していました。

たとえば、500のドメインから1,000本のリンクを得ているよりも、800600のドメインから600800のリンクを得ているほうが高い評価を得られます。

同じドメイン(サイト)から、数多くリンクをもらっても効果は頭打ちになるということでしょう。

検索エンジンが好むナチュラルリンクは、さまざまなサイトから集まることを考えれば、当然といえば当然ですね。

被リンクは、リンク元ドメインの分散が重要になるということを押さえておきましょう。