URL短縮サービスを利用して短縮したURLでもアンカーテキストやPageRankがリンク先ページに渡ることを、GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏がウェブマスター向けQ&Aビデオで説明しています。
重要点をリストアップします。
- URL短縮サービスが301リダイレクトで転送するなら通常の301リダイレクトと同じように処理し、PageRankもアンカーテキストもリンク先ページに渡す。
- SEOという点では、URL短縮サービスを使っても害にならない。
- Twitterのページではリンクにほぼnofollowが付くから、必ずしもPageRankを流すとは限らない。
Twitterでよく使われるURL短縮サービスの bit.ly やGoogle独自のURL短縮サービスの goo.gl は、元のURLの転送に301リダイレクトを使っています。
Twitterが公式に使っている t.co も301リダイレクトです。
301リダイレクトを使っている限りは他の301リダイレクトと同様に扱い、リンク先にはPageRankもアンカーテキストも流れるということです。
僕のブログの常連読者にとっては驚くような事実ではないかもしれません。
でもMatt Cutts氏があらためてクリアに言い切ってくれたので、確信が持てたという点では価値があります。
ただし注意点もあります。
Matt Cuttsも言っているように、Twitterのサイトで表示された外部サイトへのリンクは短縮であろうがそのままであろうがnofollow属性が自動的に付きます。
したがってリンク先ページにはPageRankもアンカーテキストも渡りません。
nofollowの既定の動きです。
Googleは、Twitterのリンクもランキングの指標に使い始めていますが、通常のリンクとして評価するということではなく、別のシグナルとして評価します。
TwitterだろうがWikipediaだろうが、nofollowリンクはnofollowリンクです。
PageRankもアンカーテキストも渡しません。
nofollowが付いてない短縮URLでかつ301リダイレクトで転送するなら、PageRankもアンカーテキストも流れるということになります。
Matt Cutts氏はSEOという観点からは短縮URLを使うことに心配はいらないと言っています。
でも301リダイレクトではPageRankが幾分か失われます(これを明らかにしたのもMatt Cutts氏)。
301リダイレクトでどの程度PageRankが喪失するのかという疑問は残りますが、厳密に言ったら短縮URLでPageRankが渡されるにしても若干は減ることも予想されます。
アンカーテキストは大丈夫っぽいですけどね。
最後にもう1度結論です。
条件はあるにせよ、URL短縮サービスを使って短縮したURLはリンク先ページにアンカーテキストもPageRankも渡します。