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GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏が次の3つの質問についてビデオで回答しました。
- ウェブスパムに対してGoogleは手動で対応することがあるか
- 手動対応はインデックス削除か、それとも順位を下げるときもあるのか
- Googleが検索結果からコンテンツを削除する状況が他にもあるか
要点を順に解説します。
1. ウェブスパムに対してGoogleは手動で対応することがあるか
- Googleはウェブスパムを排除することを厭わない。
- 自分の名前で検索したらポルノサイトが表示されてしまうときのように状況によっては進んで手動対応する。
- クローキング-や誘導ページ、キーワードの詰め込み、有料リンクなど品質ガイドラインに違反し、本来あるべきランキングよりも高いランキングにさせる、検索エンジンをだます行為を行っている場合にアクションを起こす意思がある。
2. 手動対応はインデックス削除か、それとも順位を下げるときもあるのか
- 疑いの余地のないスパムを見ることが多いからインデックス削除する傾向にある。
- 程度がひどくない場合は順位を下げるだけのときもある。たとえばコピーコンテンツのような型にはまったコンテンツの重複は、同じサイト内であっても異なるドメイン間であってもガイドラインに違反しているがそれほど悪質でないこともある。したがって(インデックス削除するのではなく)順位を下げるかもしれない。
3. Googleが検索結果からコンテンツを削除する状況が他にもあるか?
- DMCA侵害やそのほか裁判所からの妥当な命令によって削除することがある。
- マルウェアやコンピュータウィルスのようなセキュリティ上の問題で削除することもある。
- クレジットカード情報がウェブに公開されてしまったような状況もセキュリティの問題に該当する。
「品質ガイドラインに違反したウェブスパム」と「法的な問題」、「セキュリティに関する問題」、これらが手動による対応に繋がる大きな理由になります。
ただし対象となる項目を挙げた包括的なリストを準備しているわけではありません。
その場その場で判断することが重要だとGoogleは考えています。
ほとんどの場合は、手動対応はインデックスからの削除、言い換えると検索結果からの削除になります。
「インデックス削除であろうが順位の降格であろうが手動でアクションを起こす権利がGoogleにはあり、ユーザーに最適な検索結果を返すためにもっとも適した判断をすることを明確にしておきたい」とMatt Cutts氏は締めくくっています。