発リンクはランキングに影響を与えるのか

10/5~10/7の3日間、米ニューヨークで、SMX East(Search Marketing Expo)という検索マーケティングのカンファレンスが、開催されています。

SMXは、SESと並んで世界最大規模の業界イベントになります。
主催側のチェアーマンは、僕がSphinnのライセンスを取得するときにやりとりしたダニー(Danny Sullivan氏)です。

SMXには、Google/Yahoo!/Bingの3大サーチエンジンの代表がプレゼンテーションし、そのあと参加者の質問に回答するセッションがあります。

僕自身はSMXには参加していないのですが、ブログやTwitterでセッション内容が公開されています。

普段聞けないような情報があったので、そのうちのいつかを紹介します。

●発リンクがランキングに与える影響

  • Bingは、発リンクによってランキングが上がることはない。発リンク要素をアルゴリズムに組み込んでいない。
  • 一方、Yahoo!は発リンクを、ランク付けするための数ある指標の1つとして使っている。

Bingは、よいサイトにリンクしたからといって、リンクしたサイトも評価されることはないようです。

片や、Yahoo!は発リンクも順位に影響を与えます。これは周知の事実かもしれませんが、Yahoo!の口から出たというのは大きいですね。

●クローリングをブロックするべきファイル

  • ログインページとカレンダー
  • CSSはブロックしない

Googleの代表、Maile Ohye(マイリー・オーイエ)女史のプレゼンで、話がありました。
理由は分かりませんが、カレンダーもブロックしたほうがいいんですね(もっとも、カレンダーなんて使うことはありませんが)。

CSSをブロックしないのは、スパムチェックをするときなどGoogleがCSSの中身を見られるようにしていた方がいいからだと、Matt Cutts(マット・カッツ)氏が以前に言っていました。スパムでないことを確認するには、見せてもらった方が都合がよいからです。

●ページのロードタイムを減らす手段

  • スクリプトファイルとCSSを外部化する
  • 画像ファイルのサイズを小さくする

これらは、ウェブページの読み込み時間を減らすための常とう手段ですね。

Googleは、ロードタイムが短いからといって評価を上げることは、今現在実行していません。
しかしユーザーが望めば考慮に入れるかもしれないとMatt Cutts氏が発言したことがあります。

SESのセッションでも、Googleの代表は短い方がいいと、何度か言及していたのを覚えています。

●alt属性

  • Googleは、画像のalt属性をアンカーテキストとして渡す

これも目新しいことではありませんが、オフィシャルなコメントですね。
テキストのアンカーテキストと比べて評価に違いがあるのかどうかが、気になります。

●ウェブマスター向けツール

  • Googleウェブマスターツールの上位の検索クエリがいつも正確でないことは認識していて、改良中。
  • Bing Webmaster Centerには、検索順位を伝える機能を付ける予定。でも年内には間に合わない。

2社とも頑張ってください。

Yahoo!のサイトエクスプローラーはどうなるんでしょう。

SESのMicrosoftとYahoo!の代表がスピーカーとして登場していたセッションで、参加者たちが”Don’t kill Site Explorer!”と連呼したときに、MSの代表は「自分にも分からない」と困惑気味でした。Yのスピーカーは、やる気が見られませんでした。(笑)

Yahoo!のmeta keywordsタグの取り扱いについても、驚くべき発言がありました。

これは、今週のWeb担での「海外&国内SEOウォッチ」で取り上げます。
meta keywordsタグ関連のトピックがシリーズで続いているので、流れがよいからです。

お楽しみに。