ECサイトにおいて、メーカーが作った商品説明文をそのまま自分のサイトにも掲載した場合の重複したコンテンツの発生について、GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏が、Google+のウェブマスター向けハングアウトで説明しました。
重複しているものをユーザーが検索したときは、一般的には、1つか2つのページだけを検索結果に表示して残りはフィルタアウト(除外)しようとする。
あなたの(店舗や会社がある)地域に関係するサイトを探しているなら、あなたのサイトを検索結果に表示するかもしれない。
しかし、地域や場所に関係なくユーザーが探しているのであれば、すべてのなかでいちばん強いサイトを表示するだろう。したがって一般的に言えば、重複した説明は良いものではないとみなされる。
アルゴリズムがすぐに気付けるように、いくらかだけでも絶対に変えるべきものだ。それでも重複したコンテンツのなかの一部分をユーザーが検索したときは、おそらく、あなたのサイトがいつも検索結果に出るとは限らない。
自分のサイトにだけある限られた特定の情報をユーザーが探したときだけに検索結果に出てくればいいと思うなら、他のサイトと同じ重複した説明文をたくさん使っていても構わない。
でもそうではなく、ユニークで独自の価値を持つものとして自分のコンテンツを(Googleに)見てもらいたいなら、説明文も同様にユニークにすることが当然だろう。
どれを選択するかは本質的にあなた次第だ。
ユニークでユーザーを引き付けるコンテンツを作ることはすばらしいことだ。
(完全ではないにしても)いくらか作るだけでも良いことだ。重複したままにしておきたいならそれでも構わないが、そのときは、おそらく、あなたのサイトにだけある特定のコンテンツを誰かが検索した場合だけ検索結果に表示されるだろう。
たとえば、本屋だったとして、ユーザーがあなたの地域の本屋を探していればその地域の情報が説明文に含まれているあなたのサイトが出てくるかもしれない。
しかし地域に関係なく一般的に探していたとしたら、同じコンテンツを持っているなかの代表のサイトが検索結果に表示されるだろう。
理解してもらえただろうか?
ECサイトや不動産サイト、旅行サイトなど同じ情報が多数のサイトに掲載される状況では、クロスドメイン(サイト間)での重複コンテンツが発生します。
それを避けるために、独自のコンテンツを作るべきというのは、新しい情報では決してありませんね。
僕のブログ読者なら、ミューラー氏の説明を聞くまでもなくわかっていることです。
でも、「ECサイトの商品説明文の重複」について詳しくはっきりとGoogleの人がアドバイスしたのを僕はほとんど聞いたことがなかったので、この記事で取り上げました。
ミューラー氏のアドバイスを簡潔にまとめると次のようになります。
- ほかのサイトと同じ説明文の掲載は重複コンテンツになる。
- 地域に関連した検索のときには検索結果に出てくることがあり得るが、通常はいちばん強いサイトが表示され残りは除外される。
- 独自の存在としてGoogleに認識してもらいたいなら、説明文も含めてオリジナルなコンテンツを作らなければならない。
重複コンテンツに対するGoogleの処理は、同じ内容のものをいくつも検索結果に出さないようにする仕組みです(重複コンテンツは、悪質な意図が見られない限りは手動対応、いわゆるペナルティにはならない。もっともパンダアップデートの導入でややこしくなってきて、重複コンテンツが多いとサイトの評価が著しく下がる。この辺りの詳しい話はまた別の機会に。)。
場所に限りませんが、あなたのサイトにだけ存在する情報が検索クエリに含まれていたとしたら他のサイトと重複したコンテンツばかりだったとしても、あなたのサイトが選ばれる可能性があります。
でもそうではなくて、ダブった部分が検索されたとしたらそのダブった部分を持つページのなかで、Googleがいちばん評価しているものが検索結果に選ばれるでしょう。
重複コンテンツでインデックス削除されることは通常ありません。
なので、ごく稀に発生するかもしれない自分のサイトに固有のクエリだけ捕まえられればいいというのであれば、メーカーが配布した商品説明文をそのまま使い続けたって構いません。
しかしオリジナルでユニークな存在であることを検索エンジンに(ユーザーにも!)伝えたいのであれば、あなたが独自に作り上げた説明文がユニークなコンテンツとして必須です。