Googleがtitleタグの語順・近接度の評価を弱めた?

複数語からなるキーワードをSEO対象にするとき、titleタグには狙った複合キーワードをその語順で並べ、かつ余計なキーワードを間に挟まない方が効果が高いとされています。

たとえば「朝バナナダイエット 効果」をターゲットキーワードにした場合、
ダイエット効果絶大!、毎食べるたった1本のバナナ
よりも
朝バナナダイエット効果
のほうが、キーワードに正確に合致しています。

キーワードの語順や近接度を考慮に入れると、完全に一致している後者のほうが関連性が高いと判断できるのです。

ところが、単語数の多いロングテールキーワードにおいてはこの完全一致の効力が落ちてきていることが、WebmasterWorldで報告されています。

フォーラム管理者のtedsterは、次のようにコメントしています。

“キーワード出現度はとうの昔に廃れているし、キーワード近接度も今では最小限の要素でしかない。同じようにキーワードの完全一致ももはや意味をなさなくなったように思える。”

Googleは単語をひとつひとつ単独で解析しているわけではありません。
一緒によく使われる語や同意語なども分析し、“塊”としてページ全体のトピックを判断しています。
キーワードがいくつあるからとか、キーワード同士がくっ付いているとか、キーワードが順番どおりに並んでいるとか、そんなことを重視しなくてもページが伝えていることを把握できるようになっているのでしょう。

Googleがtitleタグの完全一致を以前ほど重要視しなくなった理由は分かりません。
titleタグそのものの評価を弱めたのか、ロングテールキーワードに影響を与えたメーデーアップデートに関係するのか、どちらかが可能性として考えられると分析するフォーラムメンバーもいます。

またGoogle.comの英語での検索に限った話で、僕たちが使う日本のGoogleには起こっていない現象かもしれません(いくつかのロングテールキーワードで検索してみましたが、当てはまっているようないないような)。

原因がなんであれ、また日本でも適用されているにせよ・いないにせよ、次のことを頭に入れおくといいでしょう。

  • キーワードの近接度や語順の一致は気にはかけておくべき
  • しかし、それにとらわれてはいけない
  • クリックするかどうか決めるのは人間のユーザー

近接度・語順を無視しろとは言いません。
実現できるなら実現したほうがいいでしょう。
複合キーワードによっては、近接度や語順が重要になってくるものもあります。
でも近接度や語順にこだわるあまり、言葉として理解しづらい、ユーザーの興味を引かないタイトルになってしまっては本末転倒です。

  • 朝バナナダイエット効果
  • ダイエットに効果絶大!、毎朝食べるたった1本のバナナ

「朝バナナダイエット 効果」で検索した検索結果ページでどちらのページをクリックしたくなりますか?
後者は語順が前後しているしキーワードが隣り合っていません。
でも後者が1位に表示されたとして、あなたは関連性を評価するGoogleの能力が低いと文句を言いますか?