GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏が、PageRankスカルプティングの無効化を明言したのは、SMX Advancedというサーチエンジンマーケティングのイベントでのセッションの最中でした。
SMX Advancedは「Advanced」という名前が示すとおり上級者向けのカンファレンスになります。
PageRankスカルプティング無効化の件で、初めて知った人も多いかもしれません。
スケールの大きいイベントなので、PageRankスカルプティングのニュースはごくごく一部にしか過ぎません。
SMX Advancedの主催者、Third Door Mediaが運営しているSearch Engine LandのブログエディタでもあるMatt McGee(マット・マギー)氏が、彼のパーソナルブログSmall Business Search Marketingで、セッションスピーカーによる名言を5つ紹介しています。
1) rel="nofollow"リンクの取り扱い方
各サーチエンジンの代表が、nofollow属性の付いたリンクをどのように取り扱うかを伝えました。
- Google:新しいページの発見に使うことはなく、存在しなかったかのように扱う。使ったからといって、警告の対象にはならない。
- Yahoo!:新しいページの発見には利用する。 しかし、信用や権威をリンク先ページに与えることはない。
- Microsoft:新しいページの発見には使わない(※BingではなくLive Searchとしての発言です)
2) PageRankの対象
Matt Cutts氏が、Q&Aのセッション中に次のように発言しました。
“最初のPageRankは、ページレベルのドキュメントだった”
「もともとはページレベル」ということは、「サイト単位でのPageRankスコア」があると勘ぐりたくなります。
3) ペイドリンク攻撃
同じく、Matt Cutts氏の発言です。
“ライバルサイトに向けたリンクを購入してペナルティを与えようとする行為に、対抗しようと一生懸命努力している。”
競争相手のサイトへの購入リンクで、ダメージを与えることはできないようです。
4) PageRankとクロール頻度
PageRankはロボットの訪問頻度にも影響を与える。
PageRankが高いほうが、より頻繁にクローリングされやすくなります。
5) 複数のアクセス解析ツール
アクセス解析ツールを複数導入するのは、パフォーマンスが落ちたり、干渉を起こしたりして、悪い影響が出るのではないかという参加者からの質問に、パネラーが回答しました。
“複数の解析ツールを使っても、干渉や悪影響はでない。最低でも、3つ使うのを推奨する。”
僕も、Google Analytics、Yahoo!アクセス解析、Clickyの3つをこのブログにインストールしています。
次回のSMX Advanced 2010には、実際に参加してパネラーの名言集を紹介したいものです。