[対象: 初級]
Googleのサーチクオリティチームで以前に働いていた4人が、SEOの都市伝説に対するQ&AをState of Searchブログに寄稿しました。
回答したのは、Fili Wiese氏とKaspar Szymanski氏、Jonas Weber氏、Ariel Lambrecht氏です。
ありがちなSEO都市伝説をズバッと斬っているので紹介します。
元Google社員が斬った12個のSEO都市伝説
組織として、GoogleはSEOを嫌っている。
そんなことは全然ない。実際、良いSEO施策は、Googleがクロールとインデックス、ユーザーにコンテンツを提供することを手助けする。
オーソリティの高いサイトは、疑わしい最適化テクニックを自由にやろうとできる。本当かウソか。
ウソ。Googleのサーチクオリティチームで(働いていた)経験に基づけば、すべてのサイトは同じ扱いを受ける。
ウェブスパムに対する取り組みにおいて、言語間で何か違いがあるか。
Googleの検索品質ガイドラインは全言語のマーケットで同じように適用される。
そうはいっても、地理的地域が異なればスパムのテクニックに微妙な差が出てきて、ウェブスパム対策チームはそういったことに対処する力がある。
絶えず新しいコンテンツを追加するサイトをGoogleは好む。
そういう可能性はあるが、高品質なコンテンツの場合だけ。新しいコンテンツの量は、質の高いコンテンツを提供することほど重要ではない。
質の高いコンテンツを作るにはあまりにも時間とお金がかかりすぎる。なぜ、こういったことに投資しなければならないのか。
質の高いコンテンツを作るにはたしかに努力が必要かもしれない。しかし、短期的な収益よりも長期的な戦略について考える必要がある。高品質なコンテンツは将来への投資だ。すごくいいコンテンツはあなたのユーザーが抱えている問題を解決してくれる。
固有の問題に対する専門知識を共有すれば、質が高いコンテンツを十分に作れると気付くことがよくあるかもしれない。大抵、いちばんコストがかかるのは、ユーザーが探している問題の解決方法を作り上げることにじっくり取り組むことだ。
内部リンクのアンカーテキストは重要だというが、本当かウソか。
本当。内部リンクは重要。とりわけ、ユーザーに対してサイト内を案内する能力を高めてくれる。最適化すべきことだ。
AdSense広告はランキングにマイナスに影響することがあるか。
広告のような商業的コンテンツが多過ぎるサイトは、自然検索の結果の露出に影響を与えることがある。どれか特定の広告システムに限った話ではない。
meta descriptionに「♥ ♫ ♣」のような変な記号をほかのサイトが使っているのを見た。それは検索結果のスニペットに出ていた。CTRを上げるために同じことをやるべきか。
これは、検索結果で気を引こうするよくあるテクニックだ。そうはいえ、あなたのサイトが何のサイトなのかをユーザーが理解することに役に立つかどうかを自問自答してみるといい。役には立たないだろうと私たちは思う。
再審査リクエストに関して言えば、大きなサイトは優先的な扱いを受けるそうだが。
そんなことはない。大きなサイトは、自分たちがやったことを再審査リクエストに詳細に文書化するし、問題への対処にずっと多くのマンパワーをしばしば割けるといのが実際のところだ。したがって、大きな組織になればなるほど問題の解決が速くなり得るし、小さいサイトよりも速く再審査リクエストを適用してもらえることがある。
再審査リクエストの問題を助けてもらう必要があるなら、ウェブマスター向けフォーラムに行って無料のアドバイスを得たり、プロのSEO専門家を雇ってもいい。
ほかのサイトにリンクしないことは、適切な実行策と言えるか。
ほかの科学的な参照先に一切言及していない科学論文を、あなたは信用するだろうか? 大抵は信用しないだろう。信頼できて自分のサイトのコンテンツに関連性がある参照先ならリンクすることを推奨する。
信頼できる参照先かどうか確信が持てなかったり、そのリンクに対して誰かがお金を払っていたり、発リンクを含むユーザー生成コンテンツだったりした場合は、nofollow属性を付けておくけば安全だ。
AdWordsの顧客になることはオーガニック検索の順位アップに役立つ。
完全に間違い。最も昔からある都市伝説の1つ。
Google検索と他のGoogleのプロダクト、たとえばGoogle AdWordsは互いに完全に切り離されている。独立性を保つということは全てのプロダクトにとって非常に重要なことだ。AdWordsの予算を増やしてもサイトのペナルティからの解除には何も影響しないし、アルゴリズムのサイト評価に変化も与えない。
サイトごと、日ごとに自然検索トラフックの流入に上限がある。
ない。ユーザーが入力した検索クエリに関連していればそのときは、あなたのサイトを検索結果にGoogleは表示する。
以上です。
しぶとく残り続けるSEO都市伝説が多くありましたね。
こういった間違った情報を信じているひとは僕のブログ読者にはいないはずですが、参考にはなったはずです。