8月にプレビュー版が公開されたGoogleの次世代検索インフラストラクチャ、Google Caffeineが、いよいよ正式にGoogle検索に標準導入されます。
今、Caffeineのプレビュー版ページにアクセスすると、次のようなメッセージのページにリダイレクトされます。
テスト公開は無事に終了し、まもなく一般公開される旨が書かれています。
GoogleのMatt Cutts氏が、ブログに関連エントリをアップしているので、こちらの内容を詳しく説明します。
導入されるDCは1つ
まず新インフラのGoogle Caffeineに一気に切り替わるのはなく、1つのDCだけで導入されるそうです。
※DC(Data Center)とは、アメリカをはじめ、世界各地にあるGoogleのサーバーが集まった施設。こんな感じ。
どのDCがCaffeineにスイッチしたかは、稼働が始まったらIPアドレスをおそらくアナウンスするだろうとのことです。
IPアドレスを指定してGoogleにアクセスすれば、Caffeine体験ができますね。
本格展開は来年1月以降
本格的な展開が始まるのは、ホリデーシーズンの終了後になります。
ホリデーシーズン終了後というのは、具体的には来年の1月からです(ホリデーシーズンは、サンクスギビングデーからクリスマスイブ頃までの期間)。
この時期は、ネットでショッピングをするユーザーが多いので、もし万が一大きな順位変動やトラブルが発生したら混乱が起こるかもしれないと判断してのことでしょう。
したがって、現時点で通常検索したときにCaffeineに当たるのは、ごく少数のユーザーになります。
引き続きデータやフィードバックを収集して、改良に努めるそうです。
順位変動はごく小さいが・・・
Google Caffeineはアルゴリズムの変更ではなく、サーバーのファイルシステムやインデックスの仕組みなど、裏側での基盤の変更になります。
ランキングの変化は微々たるもので、ほとんどのユーザーは導入前後の違いに気付かないだろうとのことです。
しかし、「全体的に見れば」ということであって、今の検索結果と大きく違っているキーワードも、プレビュー版では局所局所で観察されました。
この辺は今どうこう言っても仕方がないので、全面展開または唯一導入されるのDCのIPアドレスの告知を待つしかないですね。
Google Caffeineが僕たちのSEOにどんな影響を及ぼすか、今後の展開に要注意です。
【UPDATE】
Google Caffeineは、国際展開で日本のGoogle(Google.co.jp)にも同時期に導入されるそうです。
Google主催のHoliday Webmaster Webinarに参加した時に、Q&Aチャットで、Google社員のAdam Lasnik(アダム・ラズニック)氏に、そう回答してもらいました。