GoogleのCompany Overview(会社概要)は、次のようなくだりで始まります。
●ENGLISH
Google’s mission is to organize the world’s information and make it universally accessible and useful.
●日本語
Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。
このミッションに基づいて、Googleはウェブに存在するありとあらゆる情報をインデックスしつつあります。
しかし、ウェブを徘徊して情報を調べる機械であるロボット、Googlebotには認識することのできないデータが存在することも事実です。
たとえば、Flash。
人間のユーザーにはインパクトのあるFlash動画でも、コンピュータのGooglebotはそれを見ることができません。
それでも今年の冒頭に、GoogleがFlashを見ることができるようになる日は近いだろうと記事投稿しました。
ついにその日がやって来ました。
今はGoogleは、Flashさえもインデックス可能にしてしまったのです。
Flashの開発元のAdobeが、プレスリリースで、GoogleとYahoo!がFlashのファイル、.swfをインデックスできるようになったと発表しています。
※Googleだけではなく、Yahoo!もできるようになりました。
Googleは自身でも、Flashのインデックスに対応したことをWebmaster Central Blogで公式に発表しています。
GoogleのFlashインデックスの特徴について簡単にまとめます。
- .sfwファイルをクローリングしてインデックスし、検索結果に表示できる。
- FLV(.flv)は、インデックスできない ※FLVは、YouTubeやGoogle Videoの動画
- Flash内のテキストだけをクローリングし、画像は認識できない。
- テキストにリンクされていればURLも認識するが、画像にリンクされたURLは認識できない。
- GoogleはいくつかのタイプのJavaScriptを実行できないので、FlashがJavaScriptで呼び出される場合は、Flashを認識できないことがある。
- Flashが外部からリソースを呼び出す場合は、それと関連付けできない。
- ヘブライ語やアラビア語など、右から左へ書く言語にはまだ問題が残っている。
下のキャプチャは、Googleが現在Flashファイルの.swfをどのようにインデックスしているかの様子です。
▼オリンピック関連のFlashを検索
※filetype:コマンドでファイル形式を指定できる
今後、これがどのように変化していくのでしょうか。
実際にGoogleがFlashを理解できるようになるのは、言うほど簡単なことではないでしょう。
それでも、「SEOを意識するならFlashを使うな」というのも過去の遺産になりそうです。
こんなことを以前に書きましたが、すでに過去の遺産になりつつあるみたいですね。
まだまだ改善の余地はあるようですが、Flashを使ったサイトが上位に登場してくることも十分に考えられます。
そのうち、「FLASH SEO」なんていう用語が出てくるかもしれませんね。