[対象: 全員]
Googleは、映画のレビューを、検索結果ページの上部に目立つ形でまとめて大きく表示するようにしました。
映画名+評価・評判で表示
映画のタイトルに「評価」または「評判」を付けて検索すると、映画のレビューサイトの評価がワンボックス(OneBox)形式でまとまって大きく出てきます。
「◯◯: レビュー」と見出しが付いているのに「映画名+レビュー」で検索すると出てきません。
少し不思議な感じがします。
同じ映画でも検索クエリによって違いも
洋画の場合、日本語表記と英語表記に応じて出てくるレビューの数やサイトに違いが現れることがあります。
こちらは日本語名での「アバター」で検索した結果です。
1つしかレビューが出ていません。
英語名の「Avatar」で検索すると3サイト分が出てきます。
このほか「評価」と「評判」でも数に違いが生じることがあります。
米Googleでも表示
日本のGoogle (google.co.jp) だけでなく、米Google (google.com)でも表示されます。
当然のことながら、米国での映画のレビューサイトの情報が載ります。
標準的な5段階評価ではなく、10段階や%評価になっていますね。
構造化データによる評価のマークアップで各サイトがそう設定しているからです。
全言語に展開しているかどうかはわかりません。
イギリスやオーストラリアなど英語圏では確認できましたが、フランス(語)とドイツ(語)では確認できませんでした。
新しい映画には出てこない、ナレッジグラフと連動か?
“新しい”映画には、レビューのワンボックスは表示されません。
もっとも“新しい”という表現は正しくなさそうです。
上でいくつか挙げたレビューのワンボックスの検索結果には、どれもナレッジグラフが表示されています。
気付いた人がいるかもしれませんね。
「映画」という“存在”として認識されたモノだけに適用されると僕は解釈しました。
実際に、多くの映画のナレッジグラフにはレビューサイトの状況も含まれますね。
ナレッジグラフには出てこなかったとしても、パネルに表示しないだけであって情報としては格納しているはずです。
『風立ちぬ』はこの世に登場してから日が浅いため、“存在”としてGoogleにまだ認識されていないのでしょう。
いずれ出てくると予想します。
昔からある映画でもマイナーなものは、ナレッジグラフに値するほどの“存在”として認められず、レビューのワンボックスは出てこないに違いありません。
一般ユーザーの視点に立てば、映画のレビューに対する答を検索結果でひと目で知ることができるのは便利な機能ですね。
一方でSEOに取り組む僕たちからすると、Googleのセマンティックウェブ/セマンティック検索の発展をこんなところにも垣間見ることができます。
調べた限りでは映画のレビューだけでしたが、レストランやホテル、書籍などレビューの対象になるさまざまなモノに今後拡大していくかもしれません。