Googleは、ラリー・ペイジCEOが夢に思い描く検索エンジンからはまだ果てしなく遠い

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Googleの最高経営責任者 (CEO)、Larry Page(ラリー・ペイジ)氏は、「2013 Founders’ Letter」と題した株主向けのメッセージを公開しました(「2013」ですが最新です)。

ペイジ氏は「情報はGoogleの中核」として、検索の話から始めています。

僕たちにとって興味深いことがいくつもあるので抜き出してみます。

情報はGoogleの中核

  • 1か月に行われる検索は1,000億回以上
  • うち、実に15%がそれまでになかった新しい検索(鈴木メモ: =150万)
  • 最新の検索結果を見せられるように数秒でインデックスを更新する(鈴木メモ: きっとカフェインのこと)
  • 質問に対してダイレクトに答えを提示する(鈴木メモ: ナレッジグラフワンボックス
  • 音声検索の開発が進んでいて38の言語で現在利用可能

ペイジ氏は上のように述べながらも、次のように続けています。

ほとんど何もやろうとしなくても必要なときに必要な情報を届けてくれるような、自分が夢に思い描いている検索エンジンを作り上げるにはまだはるか遠いところにいる。

情報を深く理解することが解決しなければならない大きな問題の1つで、Google Nowで今挑戦しているとのことです。

Google Nowを使っている人はわかるはずですが、スケジュールの通知や外出の出発時間、公共交通機関の情報、近くのおすすめスポット、スポーツや株価の最新情報などを、こちらから調べることなしに適切なタイミングで教えてくれます。

僕の場合は、海外出張に行くときにフライト情報や現地の天気予報、泊まるホテルの場所を、何にもしていないのに教えてくれるのはとても助かります(初めて見たとき感動した)。

Google Nowのフライトカード

つい先日からGoogle Nowは、駐車場の場所を覚えてくれるようにもなりました。

ペイジ氏は下のように言っています。

コンピュータ(Google)と人間との相互の意思疎通を改善するには、人々のコンテキスト(その人のそのときの状況)を理解することが必要不可欠で、まだ始まったばかりだが目覚ましい進歩を遂げている。

まだ果てしなく遠いとはいえ、検索しなくても、あなたに必要な情報をコンピュータがひとりでに届けてくれる、そんな未来のような時代に向けて着実にGoogleは前進しているようです。

ペイジ氏の「2013 Founders’ Letter」には、検索関連のほかにも、AndroidやGoogle Play、Chromecastセルフドライビングカーなど「Googleの今」と「Googleのこれから」が綴られています。
僕たちは株主ではありませんが、全文を読むことをおすすめします。