キーワードに地域や駅などが含まれるなど場所に関係した検索がなされたとき、GoogleはGoogleマップからの結果を検索結果に差し込みます(Googleマップで直接検索したときと同一ではない)。
いわゆるユニバーサル検索(のひとつ)ですね。
Googleマップが検索結果に入り込んでくると、通常のウェブ検索の結果に出てきてたページのクリック率が下がることは容易に想像できます。
いったいどの位CTRが下がるのでしょうか?
WebmasterWorldのフォーラム管理者tedsterは、35%~60%を失っているのを実感しているとコメントしています。
そこまで多くなく20%という声も存在します。
検索キーワードや地図が差し込まれる場所にも大きく影響を受けそうです。
最初に見せたスクリーンキャプチャはオーガニック結果1位の上にGoogleマップが表示されています。
しかし、下に貼ったスクリーンキャプチャはオーガニック結果3位と4位の間に表示されています。
検索結果1位と4位の違いのようなものですから、クリック率が違うのは間違いないでしょう。
ブラウザにいろいろなツールバーをインストールしていたらAbove the Foldに収まらず、通常のウェブ検索結果に与える影響はもっと小さくなるかもしれません。。
とはいえ、マップ挿入がオーガニック検索で表示されるウェブページのクリック率低下に多かれ少なかれダメージを与えるのは間違いないようです。
ローカル検索SEOの重みを再認識したほうがよさそうです。
Web担当者Forumの連載コーナーでピックアップしたように、Googleマップからの結果が検索結果ページをすべて埋め尽くすテストをGoogleは行っています。
もしこれが導入されれば、ウェブページの出る幕がなくなってCTRの喪失は100%になってしまいます。
またGoogleマップの表示に先週から改良が加えられました。
小さな「●印」が地図のあちこちに散りばめられているのが見えます。
これまでは地図の右側にリスト表示される店舗が所在する場所にだけ、A~Gの丸吹き出しのマーカーが付けられていました。
リストには7つだけが入れるのでリストのことを「7 Packs(セブン・パック)」とも呼びます。
今はセブン・パック以外にもエリア内に存在する店舗であれば小さいながらも全部が表示されます。
ユーザーは自分の場所にいちばん近いものをダイレクトに選ぶことができます。
ウェブ検索のクリック率をさらに下げる要因になるかもしれません。
ローカルビジネスを営んでいるサイト管理者は、今まで以上にローカルSEOの研究に取り組まなければならないでしょう。
以前にGoogleマップでのSEO要因をまとめました。
しかしGoogleマップのアルゴリズムは頻繁に更新されるようで状況が変わっています。
たとえば、その記事には書いていない“サイテーション”が今では重要な鍵を握っていると思われます。
機会を作ってまとめ直したいと思います。
【補足】
ユニバーサル検索はGoogleの特徴です。
Yahoo!には同様の特徴として「ダイレクト検索」があります。
ダイレクト検索でも地図が差し込れる場合があります。
Yahoo! JAPANが検索エンジンにGoogleを採用してもダイレクト検索はこれまでと同様に扱われると思われます。
ダイレクト検索として地図表示されるには、Yahoo!独自の基準が用いられるでしょう。