Google、大手ゲスト投稿ネットワークの MyBlogGuest に対しリンク操作を理由に手動対策を与える

[対象: 上級]

米Googleウェブスパムチームのトップ、Matt Cutts(マット・カッツ)氏は、大手のゲスト投稿ネットワークに対して対処したことをTwitterで明らかにしました。

本日、大手のゲストブログネットワークに対して対策した。ゲストブログがスパムになる危険性について思い出してほしい。http://t.co/rc9O82fjfn

 

対象はMyBlogGuest

今回、手動による対策の標的となったのは MyBlogGuest でほぼ間違いないようです。

MyBlogGuestは、ゲスト投稿したいブロガーとゲスト投稿を掲載したいブログ運営者を結びつけるコミュニティです。
会員は数千人を超えています。

Matt Cutts氏は具体的な名称に言及していませんが、MyBlogGuestの創設者であるAnn Smarty(アン・スマーティ)氏が認めています。

[公式] (他のプラットフォームとは異なり)MyBlogGuestはリンク販売に反対していますが、Matt Cuttsのチームは私たちにペナルティを与えることに決めました。

またMyBlogGuestは、「MyBlogGuest」のブランド名検索で検索結果に出てこなくなっています。

Matt Cutts氏は、リンク獲得を目的としたゲスト投稿がガイドライン違反であることを明確に通告していました。

MyBlogGuestは、PageRankを転送し検索順位を不正に操作するリンクネットワークとしてGoogleの目に映ったようです。

利用者にも手動対策

Smarty氏は、MyBlogGuestの利用者はペナルティを受けていないだろうと推測しています。

発行者はペナルティを受けていないと思います。でもマット・カッツに聞いてみます。

しかし、このニュースを報じたSearch Engine Landの記事書き込まれたコメントを見ると、不自然リンクの警告が利用者のウェブマスターツールに届いているようです。

リンク操作にかかわったすべてのサイトが対策の対象になっていると思われます。

なおMyBlogGuest自体はウェブマスターツールに登録しておらず、警告が届いているかどうかSmarty氏は確認できていません。

厳しすぎる制裁?

Smarty氏は、MyBlogGuestは

  • リンク販売の”ネットワーク”ではなくゲストブログの”コミュニティ”
  • ゲスト投稿の利用者を結びつけ関係を築いてもらうことが目的
  • 質が高い記事だけを公開している
  • 有料での記事の売り買いを禁止している(リンク売買を禁止している)

などのように、決してSEO目的のサービスではないと主張しています。
そしてリンクにnofollowを付けることを拒否していました。

ところが結果的に、リンク操作のネットワークとしてGoogleにみなされてしまったのです。

厳しすぎる対処かなと感じる反面、サイトには”Build links to your site”との謳い文句もあり疑われても仕方がないような事実があったのかなとも思います。

リンク獲得を目的とした組織だった企みはいつ制裁を受けてもおかしくないことを、僕たちは肝に銘じておきましょう。
今うまくいっているのは運がいいだけなのかもしれません。