僕がTwitterでフォローしているユーザーさんたち数人のタイムラインを眺めると、ここ1、2週間Googleのランキングの入れ替わりが激しかったようです。
Googleは年間で400以上の変更、単純計算で1日1個以上の変更を検索に加えるそうなので、ランキングに毎日変更が発生するのは決して珍しいことではありません。
Googleカフェインの導入でリアルタイムに近い形でインデックスをアップデートできるようになったことも、絶え間のないランキングの動きに影響しているでしょう。
しかし直近の変動は、こういったことを差し引いても合点がいかないくらいの大きなものだったようです。
「大きなアルゴリズム変更か?」とも疑わせるような動きはWebmasterWorldでもレポートが出てきています。
昨日検索したときの検索結果と今日検索したときの検索結果がまったく異なっていて同じページを探すことができず、再び訪問できるようにブラウザのブックマークに登録しておかないといけないと不平を漏らすユーザーが多数現れるほどです。
ランキングの大変動はWebmasterWorldだけではなく、Googleのウェブマスター向け公式ヘルプフォーラムでも問題になっています。
Google社員から何度か返信が書き込まれていますが、これといった変動に関する情報は含まれていません。
順位の変動だけならまだしも、立ちの悪いことにバグとも思わせるような現象も起こっているようです。
- 301リダイレクトとウェブマスターツールで「wwwなし」に正規化しているのに、SERPで「wwwあり」が表示される
- 違ったTLDのドメイン名がSERPのタイトルに表示される
- ブロックしているはずのhttpsがSERPに出てきている
- 数カ月、ものによっては数年前に設定した301リダイレクトが突然認識されなくなっている
なんだかGoogleではないどこかの検索エンジンでおなじみの現象ですね。
“逆”移行でしょうか?w
この辺りは、アルゴリズム変更というよりバックエンドのデータが表に出てきてしまった不具合であろうとのことです。
いずれにしても、直近のGoogleのランキングの入れ替わりの激しさは原因がつかめていないようです。
この変動と直接の関係はないのですが、Google社員のJohm Mueller(ジョン・ミューラー)氏が公式ヘルプフォーラムの別のスレッドで残したコメントを最後に引用しておきます。
Various parts of our algorithms can apply to sites at different times, depending on what our algorithms find. While we initially rolled out this change earlier this year, the web changes, sites change, and with that, our algorithms will continually adapt to the current state on the web, on those sites. While it might be confusing to see these changes at the same time as this issue, they really aren’t related, nor is this a general algorithm change (so if other sites have seen changes recently, it probably doesn’t apply to them as well).
アルゴリズムが発見したことに応じて、さまざまなアルゴリズムが異なるタイミングでサイトに適用されることがある。今年の始めに最初にこの変更(鈴木注:メーデーアップデートのこと)を導入して依頼、ウェブもサイトも変化してきた。そういったことを踏まえて、ウェブ・サイトの現在の状態をアルゴリズムは絶えず取り入れている。
これらの変化を問題として同時に見てしまうと混乱するかもしれないが、実際には関係していないし、一般的なアルゴリズム変更ではない(したがって他のサイトに変化が最近見られたからといって、同じように当てはまるとは限らない)。
その時々やサイトに応じて適用されるアルゴリズムは違っているとのことです。
あのサイトで起こっていることが自分のサイトにも起こるとは言えないということですね。