スマートフォン固有のクロールエラーをGoogleウェブマスターツールで確認可能に

[対象: 中級]

Googleウェブマスターツールのクロールエラーのセクションに、スマートフォン用Googlebot-Mobileがサイトをクロールしたときにのみに発生するエラーを表示するレポートが加わりました。

これによりスマートフォンユーザーだけに起こりうるエラーを認識しやすくなります。

通知されるスマホ固有のエラーの種類

下のキャプチャはスマートフォン固有のエラーレポートです。
URLエラーセクションにある「スマートフォン」のタブを選択すると見ることができます。

スマートフォン固有のURLエラーレポート

す。固有のURLエラーレポート

レポートに通知されるエラーの種類として、公式アナウンスは以下の4つを挙げています。

  • サーバーエラー:
    Googlebot (Googlebot-Mobile) がアクセスした時にサーバーエラー(500番台)のHTTPステータスコードを返す。
  • 「見つかりませんでした」エラーとソフト404:
    「見つかりませんでした」すなわりページが存在しない場合の404エラー(Not Found)を返すとき。またはソフト404を検出したとき。
  • 間違ったリダイレクト:
    クエリに関係のないページヘPC向けページがスマートフォンユーザーをリダイレクトするとき。典型的な例は、デスクトップ向けのどのページにスマホユーザーがアクセスしてもスマートフォン向けのトップページにリダイレクトされてしまうパターン。
  • ブロックされたURL:
    スマートフォン用Googlebot-Mobileがrobots.txtでブロックされている。設定ミスの場合が多いのでサーバーの構成を確認すべき。

僕のウェブマスターツールのアカウントでは、これらのほかに「アクセスが拒否されました」というエラーもレポートに出ていました。
サーバーで認証が必要になっているか(403エラー)、サイトへのGooglebotによるアクセスがブロックされているときに出るようです。

スマホユーザーのUXを損ねるエラーを修正する

スマートフォンユーザーのユーザー体験を低下させるサイトの評価を下げるアルゴリズムの実施をGoogleは今年の6月に発表しました。

導入が完了したというアナウンスは出ていませんが、もう半年が経過しているので導入済みと考えておかしくはないでしょう。

スマホユーザーを適切でないページにリダイレクトしたり(たとえば、スマホ向けサイトのトップページへすべてリダイレクトする)、スマホユーザーだけに404を返してしまったりする(たとえば、スマホ向けページを一部準備していない)ような構成ミスによってスマホユーザーのユーザー体験を損ねることあってはいけません。

Googlebot-Mobileだけを特別扱いしてリダイレクトしたり、Googlebot-Mobileだけをrobots.txtでブロックしたりする誤った設定をするサイトも存在します。

こういった不適切な構成・設定になっていないかをチェックするためにも、新しく追加されたレポートを有効に活用したいものです。

以前に投稿したこちらの記事を再読しておくとレポート解釈の手助けになるでしょう。