GoogleウェブマスターツールとGoogleアナリティクスが統合し、Googleウェブマスターツールの一部のデータをGoogleアナリティクスで閲覧できるようになりました。
今月の上旬に発表があり、パイロットベータの申込みを受け付けていました。
昨日の朝、パイロットテストへの参加通知が、Googleアナリティクス&Googleウェブマスターツール チームから届きさっそく利用したので概要をレポートします。
まず、メールに(英語で)記載されているとおりにGoogleアナリティクスとGoogleウェブマスターツールの関連付け設定を行います。
左ナビゲーションバーに、その名もズバリ「検索エンジン最適化」というメニューができています。
どれかのレポートをクリックすると次のような画面が表示されます。
上にある「ウェブマスターツールのデータ共有機能の設定」ボタンをクリックすると、「ウェブ プロパティの設定」画面へと移動します。
ここで、Googleウェブマスターツールで登録しているどのサイトと紐付けするかを設定します。
「ウェブマスターツール サイト」オプションで「編集」をクリックすると、Googleウェブマスターツールで登録しているサイトの一覧が出てくるので、該当するサイトを選択します。
これでGoogleアナリティクスとGoogleウェブマスターツールのサイトの関連付けは完了です。
それではレポートを見てみましょう。
3つのレポートがあります。
「サマリー」では、日ごとの表示回数の推移が分かります。
デフォルトでは国ごとのデータが出ています。
パイチャートにすると見やすいですね。
「Google関連サイト」を選ぶと、検索のタイプによって分類できます。
「検索クエリ」では、キーワードごとの表示回数・クリック数・平均掲載順位・CTRが分かります。
このレポートはぜひともSEOに活用したいですね。
個々のキーワードでのランキングやクリック率が分かると、最適化の優先度の判断基準として利用できます。
たとえば表示回数が十分あるのに、順位が中途半端でCTRも低いキーワードがあれば、そのキーワードの順位がアップするようにリンクを足したり、CTRが上がるようにtitleタグやmeta descriptionタグを見直したりといったことができます。
※僕は「インスタント検索」で特に上位表示を狙おうとは思っていません。
「ランディングページ」では、ページごとの表示回数・クリック数・平均掲載順位・CTRが分かります。
Googleアナリティクスでは、検索結果でクリックした後から情報しか分かりません。
一方Googleウェブマスターツールでは、検索結果でクリックする前の情報が分かります。
今回の統合によって新しいデータが見られるようになったわけではありません。
でも計測対象が異なる2種類のデータをGoogleアナリティクスという1つのツールのなかで確認できるようになったのは、とても使い勝手がよくなった感じます。
Googleアナリティクスでは、アドバンスセグメントなどGoogleウェブマスターツールにはないフィルタ機能があるように、他の機能と組み合わせることでより細かな分析が可能です。
【UPDATE】アドバンスセグメントとの併用はできませんでした。
イベントの目標設定やマルチチャネル、Googleウェブマスターツールとの統合といい、新しいGoogleアナリティクスは無料とは思えない優れものの機能が盛りだくさんです。