不正なリンクに関する品質ガイドラインをGoogleが更新、相互リンクページ・低品質ディレクトリ登録・脈絡のないアンカーテキストはNG

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切れた鎖
品質に関するガイドラインを含むウェブマスター向けガイドラインと関連する多くの品質ガイドラインをGoogleはいっせいに更新しました。

ウェブマスター向けガイドラインの更新については英語版および日本版のウェブマスター向け公式ブログでアナウンスが出ています。

先日、ガイドラインの更新があったものの不適切なものが誤って公開された事件をお伝えしました。
内容から判断すると今回の更新版はその時にすぐに引っ込めらたものと推測できます。

さて更新されたウェブマスター向けガイドラインはきちんと読んでもらうとして、付随する「リンク プログラム」のガイドラインにも同じタイミングで更新が入りました。

コンテンツの量が今までの倍以上になり品質ガイドラインに違反するリンクの説明がより詳しくなっています。

追加された部分を引用します。

まずは「検索結果でのサイトのランキングに悪影響を与える可能性のあるリンク プログラムの例」です。

  • PageRank を転送するリンクの売買。これには、リンク、またはリンクを含む投稿に対する金銭のやり取り、リンクに対する物品やサービスのやり取り、商品について書いてリンクすることと引き換えに「無料」で商品を送ることなどが含まれます。
  • 過剰なリンク交換(私にリンクしてくれればあなたにリンクもリンクします)。
  • :PageRank を操作する意図でウェブ スパマーのサイトや無関係なサイトにリンクすること。
  • 相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成すること。
  • 自動化されたプログラムやサービスを使用して自分のサイトへのリンクを作成すること。

※「過剰なリンク交換」のカッコ内は、英語版にはあるのに(“Link to me and I’ll link to you”)日本語版にはないので僕が追加しました。

次は「不自然なリンクの例としてよくあるケース」です。

  • PageRank を転送するテキスト広告。
  • 論理の一貫性に乏しい記事に挿入されたリンク。例:
    ほとんどの人は夜眠ります。お店で手頃な毛布を買うのもよいでしょう。毛布があれば夜も暖かく過ごせます。また、卸価格のヒーターを買うのもよいでしょう。ヒーターがあればより暖かくなりますし、夏休みになってフランス旅行に行くときはオフにすればよいだけです。
  • 質の低いディレクトリやブックマーク サイトのリンク。
  • さまざまなサイトに分散するウィジェットに埋め込まれたリンク。例:
    このページにアクセスしたユーザー: 1,472
    車両保険
  • さまざまなサイトのフッターに分散して幅広く埋め込まれたリンク。
  • フォーラムでのコメントにおいて、投稿や署名の中に含まれる作為的なリンク。例:
    ありがとう!とても参考になりました。
    ポール
    ポールのピザ サンディエゴのピザ サンディエゴで一番のピザ

1つ目「検索結果でのサイトのランキングに悪影響を与える可能性のあるリンク プログラムの例」にある「相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成すること」と、2つ目「不自然なリンクの例としてよくあるケース」にある「論理の一貫性に乏しい記事に挿入されたリンク」、「質の低いディレクトリやブックマーク サイトのリンク」、「さまざまなサイトのフッターに分散して幅広く埋め込まれたリンク」はまさに典型的な不正リンクの例ですね。

ディレクトリ登録やサイトワイドのリンク、記事中からの脈絡のないアンカーテキストでのリンクは自作自演やリンク販売業者によく使われる手口です。

どうやってリンクを捏造してランキングを不正に操作しようとしているかをGoogleはお見通しということになります。
ガイドラインでも具体例を明確に示してきました。

従来からあるアルゴリズムの改善に加えて不自然リンク警告による手動処置ペンギン・アップデートによって対策しているのは疑いようのない事実です。

使い捨てで作っているようなアフィリエイトサイトならいざしらず、ビジネスとしてウェブサイトを運営しているのならあえて危険を冒すことはありません。

Google検索からのトラフィックがあなたにとって重要であるなら、ガイドラインに即して運用していくことを強くお勧めします。