[レベル:全員]
Googleのサーチ クオリティ グループのMichael Wyszomierski(マイケル・ウィスゾミエルスキー)氏とTiffany Oberoi(ティファニー・オビロイ)さんが、再審査リクエストがGoogleでどのように処理されるかのプロセスをビデオで説明しました。
以下のように話しています。
どんなときに再審査リクエストを送信すべきか
- ウェブマスター向けガイドラインに違反していることに自分で気が付いて、その後ガイドラインに従って違反を完全に修正したときに送る。
- サイトがハッキングされたなどの問題を検出したときにGoogleウェブマスターツール にメッセージを送るので問題を除去したら送る。
- 検索結果にサイトが出てこなくなりトラフィックが張ったときはスパムとして判定されていることもあるので、そのときも再審査リクエストを送るといい。ただし、順位が下がったのはスパムが原因でないことも多いので「サイトの掲載順位が上がらない」のヘルプを再審査リクエストを送る前によく読むことを勧める。
適切な再審査リクエストの書き方
- スパムの問題が何であったか、どのようにその問題に対処したかを説明する。
- 何が問題だったかをGoogleは知っているから隠すことは意味がなく、助けにならない。
- 「ホームページに隠しテキストを設置していたけれど、すでに削除しました。」のように違反と修正を具体的に書く。
再審査リクエストを送った後のGoogleでのプロセス
- 手動のスパム対応だった場合は、ウェブスパムチームの人間がそのリクエストを実際に見る。
- どんなスパム処置を過去に与えていて、再審査リクエストに何が書かれているかを確認する。
- サイトもチェックする。
- Googlebotを呼び出したり他のツールを使ったりして、サイトのクオリティを評価する。
- チェックすることはシンプルで、依然としてガイドラインに違反しているか、それとも違反を完全に取り除いていてスパムがなくなっているかを調べる。
- 問題が除去されていないときはリクエストは拒否される。
- プロセスをまとめると次のようになる:「不正なSEOやハッキングなどでウェブマスターに通知が送られる」 ⇒ 「ウェブマスターが、違反を修正してから対処した内容を正確に書いて再審査リクエストを送信する」 ⇒ 「人間の評価者がそれを見て、先に進めるかどうかの権限を持っているので手動のスパムを解除する」
再審査リクエストを送った後にウェブマスターに起こること
- その後の状況を以前は何も伝えていなかったが、フィードバックを受けて現在は伝えるようにしている。
- 解除可能な手動スパムを与えたときは、多くのケースでは通知することができる。
- 依然としてガイドラインに違反していて、さらなる修正が求められるときも伝える。
- ウェブマスターがハッキングされたことには気付いているけれど、問題を見つけられずすべて取り除けないときも教える。
- 「(手動による)スパム処理はまったく行われていません」というメッセージを大多数の場合は送る。このときは、ヘルプセンターの記事を読んで、(Googlebot)のアクセスに問題が発生していないか robots.txtでブロックしていないかなどを調べてほしい。
- ヘルプフォーラムに投稿すれば他のユーザーやGoogleの社員が助けてくれるだろう。
- Google社員が回答しなかったとしても、本当にその再審査リクエストを処理しているかを内部のチームに尋ねてくれるかもしれない。
再審査リクエストの適切な送り方については、以前にも別のGoogle社員たちが説明しています。
ビデオの右側の女性、ティファニーさんは再審査リクエストについてもっと詳しいこともインタビューのなかで解説していましたね。
既知の情報が大半なのでGoogleのスパムについて研究している人にとっては新しい情報はほとんどなさそうです。
住さんが書いた記事のほうがずっとGoogleのペナルティを詳しく説明しているかもしれません。
とは言え、日本のGoogleでもスパム対策が確実に強化されてきているので、今までは見過ごされてきた施策がスパム判定されるとも限りません。
しっかりと理解しておいてほしい情報です。