パンダアップデートの更新間隔は今はどうなっているの?

[対象: 上級]

パンダアップデートの更新間隔は現在はどのようになっているのでしょうか?

手動更新から自動更新へ

導入から2年間ほどはパンダアップデートの更新は手動で実行されていました。
更新の際はほとんどの場合、アナウンスがありました。
最後のアナウンスは今年の3月中旬です。

しかし現在パンダアップデートは、メインのインデックスに統合され処理は自動化されています。
もっとも、リアルタイムではなく一定の間隔をおいての更新になります。
それでも自動処理なので更新のアナウンスはありません(例外あり)。

Googleジョン・ミューラー氏が説明

GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏が、現在のパンダアップデートの更新状況についてウェブマスター向けハングアウトで参加者からの質問に答えました。

100%の確信はないが1ヶ月かそれくらいのサイクルでの実施を目指しているはずだ。通常は、アルゴリズムが徐々に発達し微調整されてくると、自動化されて更新頻度が上がってくる。

サイトのコンテンツを変更した後のパンダアップデートによる評価の更新に関しては、一般的には、変更後の状態が再びクロール、インデックスされて、関連するシグナルが再処理されなければならない。

その後、アルゴリズムが再計算されてランキングに反映する。

したがって、ランキングへの反映が何日以内とか1ヶ月に1回とか言えるような決まった時間枠があるわけではない。クロールやインデックスの頻度、再処理にどのくらい時間がかかるかに実に依存する。状況よっては、より長い時間がかかることもあり得る。

新しいアルゴリズムを導入するときは、結果に間違いがないように本環境への実施前に二重にチェックする。アルゴリズムを再計算するときも同じようにテスター(試験者)を使って、確実に想定した結果になっているかどうかを確かめる。ともすれば微調整し、すべてが想定したとおりに動いていると完全に納得してから実行に移す。

時間がたつにつれ、そのアルゴリズムの結果が信頼できるものになっていくから、こういったプロセスを少しずつ速くしていくことができる。

 

ほぼ月1だが明確なタイミングはない

John Mueller氏の説明の要点をまとめます。

  • パンダアップデートは自動化され、月1くらいのペースでの更新を目標にしているはず
  • 個々のサイトに反映するかどうかは、再クロール・再インデックス・再処理に依存するのでその回の更新が必ずしも影響するとは限らない
  • パンダアップデートに限らず、新しいアルゴリズムの導入・更新は、初期の段階では結果を入念にチェックしてから実施する
  • 時間の経過とともにアルゴリズムの信頼性が上がってくると更新間隔が短くなる

確信は持てないものの月に1回くらいの更新頻度だろうとのことです。

そうはいっても、具体的な実施日はわからない、再クロール・再インデックス・再処理に依存する、そして変動幅が小さくなっている状況を考えるとパンダの更新があったかどうかを発見することは困難でしょう。

しかもメインのインデックスに統合されているので、変動があったとしてもそれがパンダによるものかどうかの判断も難しいことが多そうです。

Matt Cutts(マット・カッツ)氏は、「パンダアップデートの影響を受けているかどうかを知ることはできるのか?」という質問に対しては、逸らした回答を(意図的に?)提供していました。

手動ではなくなったので、Googleのなかの人であっても文字どおり直接関わっている人でないといつ更新されたかはわからないのかもしれませんね。

ペンギンアップデート2.1の更新を先日Googleは実行しました。

ペンギンもゆくゆくは自動更新になるのでしょう。

とはいえ、不自然リンクへの手動対策が続いていることから考えると、自作リンクや有料リンクを隅々まで自動で検出できるのはまだまだ先の話になるようにも思えます。

ペンギンアップデートがメインのインデックスに統合されて自動更新になり、もっと頻繁に不正な人工リンクをすみずみまできれいに掃除してくれる日が早く訪れるといいですね。