Googleでは、検索ボックスに検索キーワードを入力し始めると、候補となるキーワードを提示する「オートコンプリート」(旧Googleサジェスト)という機能があります。
文字を最後まで入力しなくても、ユーザーが入力するだろうキーワードを先読みしての候補も提案します。
インスタント検索が導入されている国のGoogleでは、オートコンプリートはインスタント検索と連動してして、候補とともに検索結果も随時更新していきます。
Googleオートコンプリートのおかげで、ユーザーにとっては、すべての文字を入力する手間が省けるし、自分では気付いていなかった、でもより適切な検索キーワードを教えてもらえるかもしれないというメリットがあります。
SEOに取り組む僕たちウェブマスターにとってはキーワード調査にも使える便利な機能にもなります。
Googleオートコンプリートはどのようにして候補となる検索キーワードを生成するのでしょうか?
Danny Sullivan(ダニー・サリバン)氏がSearch Engine Landで詳しく解説しているので、簡潔にまとめます。
以下の3つが主な要因になります。
● 実際の検索
ユーザーが実際に検索しているキーワード。
検索数の多さが決め手になる。
● 地域や言語
検索者の国や地域で変わる。
検索設定の言語でも変わる。
※今調べて気付きましたが、日本でも地域で違いそうですね。
「ソフトバンクショップ」の僕のサジェストとあなた(東京外の人)のサジェストを比べてみてください。
きっと違うはずです。
● 直前の検索
直前に検索したキーワードで変化する。
パーソナライズの1つ。
※AdWordsが検索結果に表示する広告もその前に検索したキーワードに影響されることがありますね。
提示するキーワード候補の順番は、検索数の多さに左右されますが、関連性が高いと判断したときは検索数が少なくても上の方に提示されます。
もっとも大きく影響するのはパーソナライズ検索の要素です。
あなたにとって最適とGoogleが判断したキーワードを提示します。
また「新しさ」も加わってきます。
人々が注目しているホットなキーワードが先に出てくることがあります。
いわば、オートコンプリート版のQDFですね。
ダニーの記事では触れられていませんが、そのキーワード(キーフレーズ)がウェブページにテキストとして実際に存在しているかどうかも見ているはずです。
SEOのためのキーワードツールとしてオートコンプリートを使うときは、パーソナライズ機能やローカライズ機能が働いているということを認識しておかないといけませんね。
検索ユーザーではなく、あなたのためのキーワードをターゲットにしてしまうかもしれません。