[対象: 初〜中級]
検索結果が0件のサイト内検索ページ、あるいは検索結果に限らずレビュー件数が0件のレビューサイトのページがGoogleの検索結果に出てきた場合Googleはどのように対処するのでしょうか?
GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏が説明しました。
まとめると次のようになります。
検索結果0件のページをGoogleはどのように考えているか
検索結果が0件のページ、レビューサイトならレビューが1件も投稿されていないページは実質的なコンテンツを持ちません。
こういったページがGoogleの検索結果に出てきて、そうとは知らずにそれをクリックしたユーザーは非常に不満に感じることでしょう。
役立つレビューがあると期待してアクセスしたのにレビューが書き込まれていなかったらがっかりします。
がっかりするどころかむしろ怒るかもしれません。
2009年にMatt Cutts氏が集めた「ウェブスパムチームに今年取り組んでほしいこと」というアンケートに対して最も多かったのは「空のレビューサイトページが検索結果に出てこないようにすること」でした。
検索結果がないページを自分たちの検索結果に出さないようにGoogleは取り組んでいます。
またウェブマスター向けの技術に関するガイドラインでは下のとおり規定しています。
robots.txt を使用して、検索結果ページや、検索エンジンからアクセスしたユーザーにとってあまり価値のない他の自動生成ページをクロールしないよう制御します。
もし検索結果0件のページがGoogleの検索結果に出てくるのを発見しそれが不適切だと判断したならヘルプフォーラムやスパムレポートからGoogleにフィードバックできます。
フィードバックを受けたGoogleは検索結果に出ないように対処するでしょう。
サイト全体ではなく不適切と判断した個々のページを検索結果から削除します。
サイト内検索ページをサイト管理者はどう利用すべきか
さて、Matt Cutts氏が説明したのは検索ユーザーに向けての話になります。
僕たちサイト管理者はどのようにとらえるべきでしょうか。
僕からは次の2つを提案します。
- サイト内検索の結果をむやみにインデックスさせない
- サイト内検索の結果をそのままインデックスさせない
1. サイト内検索の結果をむやみにインデックスさせない
ページ数を増やすためにユーザーが検索した結果をそのまま残して検索エンジンにインデックスさせるサイトを見かけます。
ページ数が多いほうが評価が上がるというのは、少なくとも今は間違った認識です。
低品質なページを量産しても評価は上がるどころか下がるだけです。
また検索結果ページを無造作に生成することは検索結果0件のページがGoogleにインデックスされる原因にもなります。
空っぽのページ、空ではないにしても検索結果の羅列だけのページのインデックスが増えるとそれこそパンダアップデートに低品質評価を受けることでしょう。
もっともGoogle以前に、訪問したユーザーに対しては、検索結果がないページは不満にしかなりません。
レビューがないレビューサイトは間違いなく信用度を落とします。
通常は、サイト内検索の結果はGooglebotがクロールしないようにrobots.txtでブロックしておきます。
データベースと連動する大規模なサイトでは、いわば内部的な検索結果を1つの固定ページとして利用することが普通にあります。
この場合、抽出されたコンテンツが0件または極端に少ないページが数多くできあがるようなら、そもそも生成しないかnoindexタグを記述しておくと安全です。
レビューサイトの場合もそうですし、ほかのタイプのUGC系サイトでユーザー投稿が少ない場合にも当てはまります。
2. サイト内検索の結果をそのままインデックスさせない
サイト内検索(内部的に条件を指定して生成したページ)を1つの固定ページとして公開するのであれば、単なる検索結果ページのままにしておいてはいけません。
titleタグが「◯◯の検索結果△△件」みたいになっているサイトをしばしば見かけます。
コンテンツはサイト内のページへのリンクの羅列です。
検索エンジンはそのままのサイト内検索結果ページを基本的にはインデックスしたくありません。
付加価値に乏しい自動生成に近いコンテンツだからというのが理由の1つです。
検索エンジンからやってきたユーザーに今度はそのサイトのなかの検索結果ページを見せることはユーザーエクスペリエンスの低下にも繋がります。
検索結果を固定ページとして利用する場合でも、そのページだけのオリジナルのコンテンツを2、3段落でもいいので追加すべきです。
titleタグは「◯◯の検索結果△△件」ではなくもっとページの内容を適切に反映したものにすべきです。
以上、検索結果が0件のページに対するGoogleの対応と僕たちサイト管理者の対応の2つの側面をこの記事では説明しました。