削除してしまったサイトを復旧する方法

あなたは、Webサイトのデータを定期的にバックアップしていますか?

不意にサーバー上のデータを削除してしまったり、サーバーのトラブルでデータが消滅してしまったりして、サイトを失ってしまった悲惨な経験をしている人も存在します。

自分で誤って削してしまったのは自己責任だし、サーバーのトラブルにしてみても、一般的には規約でサーバーレンタル会社ではデータの保証はしないと定められています。

誰も責めることはできません。

バックアップデータが何もない状態で、データを喪失してしまったらどうしたらいいのでしょう。

Google Webmaster Helpで、GoogleのJohnMu氏は、次のように指示しています。

1. ASAP Take your website down, do not let the server respond to any requests. This is important because otherwise the cached pages will be overwritten by whatever content you have online now.

2. Use the Warrick tool that Phil linked to. It’s pretty much the best way to get your content from Google and from the other sites that cache your pages. They’ll send you an email with the content when it’s ready (1-2 days depending on the site).

3. Once you have the Warrick files, you can put your server back up & work on patching things together…

簡単にまとめます。

まず、できるだけ早くサーバーをオフラインにします。

電源を切ったり、ネットワークから切り離したりして、アクセスができない状態にするということです。

そうしないとクローラがアクセスして、トラブルに見舞われている状態を最新として、キャッシュしてしまうからです。

次に、Warrickというサービスを使って、データを取り戻します。

Warrickというのは初めて知ったのですが、Internet Archive, Google, Live Search, Yahooにキャッシュされているデータを探し出して集めてくれるサービスです。

Warrickの申し込み画面

URLやその他の情報を指定してリクエストすると、登録したメールアドレスに取り戻せたファイルを、1つにまとめて提供してくれます。

利用はなんと無料です(寄付は受け付けています)。

キャッシュデータが確実に手に入る保証はありませんが、いざという時のためにブックマークしておきたいサイトですね。

なお、最初にサーバーをオフラインにするようにJohnMu氏は指示していますが、サーバーをレンタルしているケース(ほとんどが、そうでしょう)では、無理ですね。

同じサーバーを共有している他のユーザーのすべてのサイトにも、アクセスできなくなってしまいます。

問い合わせれば、ひょっとしたら特定のサイトだけ停止にしてもらえるかもしれませんが、難しいと思います。

不慮の事故にも対応できるように、サーバーのデータは定期的にバックアップしておきましょう。
(もちろんPC本体のデータのバックアップも忘れずに)