Keyword Density(キーワード・デンシティ)、日本語ではキーワード密度・キーワード出現率は、5%がいいとか、7%がいいとか、SEOをやってるウェブマスターなら誰でも1度は聞いたことがあるでしょう。
でも、これって本当なんでしょうか?
少なくとも現在のSEOで、キーワード密度にこだわって上位表示を達成しようとするのは過去の遺産と化しているようです。
こんな記事を海外のSEOブログで見つけました。
『SEO Myths | Keyword Density?』(SEO神話~キーワード密度)
世界の名だたる26人のSEOエキスパートたちに、キーワード密度に対する見解をインタビューして得た回答です。
回答者には、WebmasterWorldのフォーラムアドミニストレータのtedster氏、創設者のBrett Tabke氏、SEOmozのRand Fishkin氏、SEO BookのAaron Wall氏、Cre8asiteフォーラムのモデレータのBarry Welford氏など、そうそうたる面子が登場しています。
※↑、知らない人にとってはどうでもいい薀蓄ですね。w
結論を言うと、キーワード密度は上位ランキングにはまったくと言っていいほど影響しない、というのがほとんどに共通する見解です。
中には、○%くらいが好ましいというコメントもありましたが、重要視はされていないようです。
キーワード密度自体を気にしたことすらないという答えも、いくつかありました。
タイトルタグやH1タグに、キーワードを入れるのはともかくとして、コンテンツ内のキーワード密度を調整して上位表示を狙うのは、まったくもって無意味なことのようです。
そもそも密度(出現率)を測定する基準があるわけではありません。
たくさんのツールが公開されていますが、独自の仕様であってサーチエンジンが計算方法を提供しているわけではありませんよね。
それに、GoogleもYahoo!も「Keyword Denisty」という用語自体を公式には使っていません。
Keyword Densityというのは、SEO対策をしているウェブマスターが勝手に作った言葉なのです。
キーワード密度の測定が役に立つとすれば、それはペナルティ回避です。
キーワードを詰め込む、「Keyword Stuffing(キーワード・スタッフィング)」というSEOスパムは、検索エンジンペナルティの要因になります。
ただしこれも何%以上が危険というわけではなく、できあがった記事を読んでみて不自然にキーワードが繰り返されていて変だという、常識レベルで判断できるでしょう。
ターゲットのキーワードだけを意識した記事では、検索エンジンは評価しません。
それでは、どうやって狙ったキーワードをコンテンツ内に展開していくといいのでしょうか。
GoogleやYahoo!が取得しているパテント(特許)を元に考察しながら、後日別記事で解説したいと思います。
P.S.
「キーワード密度(出現率)やキーワード突出度(注目度)」が過剰になると、ヤフー検索結果からのトップページの下落または消滅を引き起こす、通称TDP(トップページ・ダウン・ペナルティ)の原因になるようです。
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