[対象: 中級]
Google日本 (google.co.jp) が、SPYW (Search Plus Your World)を正式に公開した可能性が濃厚です。
これまではテストを繰り返し実施していたものの、ごく短時間で消えることが普通でした。
しかし先週末頃から、常時、幅広い環境でSPYWを確認できています。
SPYWが適用されているかどうかは、検索結果右上にある「人」と「地球」マークのアイコンで識別できます(このあと見せるキャプチャで確認してください)。
僕が調べた限りでは、英Google (google.co.uk) や 豪Google (google.com.au) でもGoogleアカウントにログインした状態でSPYWが適用されていました。
3月末にIA Summitで米国に滞在してるときは、co.jpでも常にSPYWを利用できました。
一方で同じとき日本では、見えたり消えたりを断続的に繰り返していたようです。
検索ユーザーが利用する場所(国)でSPYWの利用可否を制御しているのかもしれませんね。
正式公開だったとして、公式アナウンスがあるのかどうかが気になります。
ぜひお知らせしてほしいものです。
Google+のアクティビティが検索結果を変化させる
もし仮にSPYWが正式公開になったときに、名称が何になるかは定かではありません。
ヘルプでは「プライベート検索結果」という言葉が使われています。
いずれにしても、SPYWはGoogle+での活動が検索結果に強く影響します。
下のキャプチャは、プライベート検索結果をオフにした状態の検索結果です。
緑色の矢印が指す「地球」のアイコンを選択しています。
こちらは、プライベート検索結果がオンの状態の検索結果です。
緑色の矢印が指す「人間」のアイコンを選択しています。
赤色の、1つ目と4つ目の矢印はGoogle+の投稿です。
1つ目は僕自身の投稿で、4つ目は僕がフォローしているユーザーの投稿です。
プライベート検索結果がオフのときにはありませんでした。
2つ目と3つ目には、「+1しました」や「Google+で共有しました」のようにフォローしているユーザー(と自分)のGoogle+関連のアクティビティが表示されています。
ナビゲーショナルクエリ(指名検索)では、そのブランドのGoogle+ページが検索結果の右側に出てくることもあります。
Google JapanのGoogle+ページの最近の投稿が検索結果とは別に表示されていますね。
Google Japanページを僕がフォローしているからです。
あなたがフォローしていなければ表示されません。
※補足: Google+ページの投稿がナレッジグラフと組み合わって出てくる場合もありますが、これはナレッジグラフではありません。
Google+の普及がSEOへの影響を左右する
上で見たように、Google+がSPYWには強く関わってきます。
僕はGoogle+のヘビーユーザーなので、特にSEO系の検索では時として、検索結果が大きく変わることがあります。
Google+は、少なくとも現在は直接のランキング要因になっていません。
しかし、僕の例が示すとおりプライベート検索ではランキング要因になっています。
現状の日本ではGoogle+が普及しているとは決して言えません。
多くのユーザーにGoogle+が利用されないうちは、サイト管理者の立場から見たSPYWの影響は限定的でしょう。
Google+が、TwiiterやFacebookのようにネット利用者が当たり前のように使うサービスになったときには、「検索順位」がますますあやふやな指標になってきそうです。