[レベル:中級]
Googleは、サイトリンクの表示方法を拡大・改良したことを公式にアナウンスしました。
バケットテストではなさそうな幅広い範囲での確認とその数日後の米国版Google Webmaster Centarl ブログでの正式導入の発表が2週間ほど前のことで、新しいニュースではありません。
ですが、重要な変更になるので記録として記事に残しておきます(Web担の記事ではこの改良をピックアップしていますが、公式アナウンスの前に仕上げた記事なので深掘りしていません。)。
下のキャプチャが、典型的な新しくなったサイトリンクです。
主な改良点は3つです。
- 数の拡大
- スニペットの追加
- 表示アルゴリズムの変更
キャプチャは10個ですが、最大で12個のサイトリンクが出現します。
リンクテキストの下に短いスニペットが付きます(3月あたまにはすでにテストが目撃されていました)。
ただ短すぎてさほど意味がないような気が、個人的にはします。
どのページがサイトリンクに採用されるかは、これまではアクセス数が多さや内部リンクの構成によって決定されていたと思われますが、これからは通常の検索アルゴリズムを用いて検索キーワードに関連性の高いページがサイトリンクとして選ばれます。
したがって検索キーワードによってサイトリンクの数とページは変化します。
親ページは上のキャプチャと同じですがサイトリンクの数とリンク先は異なっていますね。
表示アルゴリズムの変更に伴い、同じ検索結果ページに出てきた同一ドメインのページはすべてサイトリンクの中にまとめられるようになりました。
1つの検索結果ページには、同じドメインのページは原則的に2つまで、特定のサイトを探す意図が明らかなナビゲーショナルクエリに関しては3つ以上のページを返す時がありました。
しかし今後は1つの検索結果に同一ドメインのページが複数表示される時は、サイトリンクに束ねられます。
ただしトップに表示されるページがサブディレクトリの場合は、サイトリンクに選ばるのはそのサブディレクトリ配下のページになります。
サブドメインは別扱いになることがあります。
以前もそうでしたが、サイト管理者が望まない不適切なサイトリンクが表示されることがあります。
これまでは、Googleウェブマスターツールでブロック操作が可能でした。
気に入らないサイトリンクはブロックによって非表示できましたね。
一方新しいサイトリンクでは、非表示を強制することはできなくなり、表示順位を下げるリクエストを出す方式に変わっています。
【UPDATE】以下は、公開時の説明が間違っていたので修正してあります。
上のテキストボックスには、検索結果に出てくるサイトリンクの“親”となるページのURLを(ホームページの時は未入力)、下のテキストボックスには、順位を下げたいサイトリンクのURLを入力します。
最大で100件のURLの順位を下げることができ、その設定はウェブマスター ツールの[サイトリンク]ページに最後にアクセスしてから90日の間有効です。
リニューアルしたサイトリンクは“バカ”でかいので、メガサイトリンクと勝手に命名しました。
サイト名や会社名、サービス名、商品名など特定のサイトを名指し検索(=ナビゲーショナルクエリ)したときには、メガサイトリンクでは、そのサイト内のページが見やすく一覧表示されて便利になったと思います。
ただ必ずしもナビゲーショナルクエリとは呼べない、一般的なキーワードでの検索の場合にもメガサイトリンクが出てくることがあります。
トップのサイトに検索結果ページを占領されてしまい、2位以下のページはクリック率が極端に下がるという好ましくない現象に結びつくかもしれません。
逆に考えれば、一般用語でメガサイトリンクを出せたサイトは儲けものですね。
新しいサイトリンクにおいても、Googleに対するブランド認知付けが重要になってきそうです。