WayBack Machineは、Internet Archiveが提供するウェブページの過去の姿を知ることができるツールです。
そのリニューアル版がベータ公開されています。
URLもドメイン名が変わり、http://waybackmachine.org/ になりました。
調べ方は今までと変わりませんが取得日の履歴など表示形態が今までと変わっています。
水色の丸がアーカイブデータを取得した日になります。
下のキャプチャは、1999年4月29日のYahoo! JAPANのホームページです。
画面上部の矢印で前後のデータに移動できます。
Yahoo!は、Googleと違ってゴチャゴチャしているというイメージがあるのですが今と比べるとずいぶんすっきりしていますね。
当時のYahoo!はロボット型ではなくディレクトリ型の検索エンジンだったので、トップにYahoo!カテゴリへのリンクが並んでいました。
「IE 5導入にあたって」というリンクが時代の流れを感じさせます。
旧WayBack Machineとアーカイブの取得日が異なっているので、新しい方でしか見れないデータもあります(反対に旧WayBack Machineでしか見れないデータもある)。
WayBack Machine使いの人は新しいバージョンも体験してみてください。
WayBack Machineは期限切れして放置されたドメインを利用する裏技SEOで、そのドメインが過去に集めたバックリンクなどの資産を拝借するときにそれまでの履歴がリセットされるのを防ぐことを目的として、あんなことやこんなことに利用することができます。
もちろんこれは検索エンジンからしてみたら眉をひそめられる手法です。
やるならこっそりと(笑)
Googleはドメインエイジをランキングの考慮にほとんど入れてないとコメントしているので、一般のサイト管理者がSEOのためにWayBack Machineを使う場面はほとんどないでしょう。
でも一般のサイト管理者でもWayBack Machineは使い道があります。
たとえば新しいドメインを取得する時です。
新規に登録したドメインを別の人間が以前に所有していたことがありえます。
Googleが過去の“負”の歴史を引き継がせてしまうかもしれません。
もし取得したドメインの以前の姿がアダルトやギャンブルサイトだったり、ドメインを手放した理由がペナルティを受けたことだったりしたら、とばっちりを受けてしまうことがあります。
所有者が変わったことを再審査リクエストでGoogleに伝えれば、まったく新しいドメインとして再出発させてもらえます。
新しくドメインを取得するときは、事前に過去に別の人が使っていなかったかWayBack Machineでチェックしておくと安心ですね。
もし欲しいドメインが悪い歴史を持っていたとして、それでもそのドメインが欲しいならあらかじめ対処できます。