・メルマガ #99(2007/10/01発行)のバックナンバー
※一部編集
今日は、nofollowの正しい使い方(1)の続きです。
前回は「nofollow属性」を使って、
- サイト内の重要なページにPageRankを多く配分し、
- たいして重要でないページにはPageRankを配分しない、
そんなサイト構成をお話しました。
その第2回目で続きです。
前の記事を読んだ人も、100%理解するために復習してから、ここより先に進んでください。
前回は、nofollowを使ってPageRankをコントロールする基本となるサイトの構成を解説しました。
でも、片方向のリンクしかなく、「間接ページ」がインデックスされないかもしれない不安を含んでいました。
そこで今日は、より入念なサイト構成を説明します。
こちらの図をご覧ください。
トップページから、「2階層目のページ(商品カテゴリページ)」と「間接ページ」に、通常のリンクを貼ります。
重要でないはずの「間接ページ」に「nofollowなし」でリンクしてます。
第1回目の図では、「nofollowあり」でした。
なぜでしょう?
見当が付きますか?
確実にインデックスさせるためです。
トップページからリンクが貼られているので、クローラにほぼ確実に発見されるはずです。
でもPageRankが流れてしまいますね。
そこでどうするかというと、「間接ページ」から「トップページ」へリンクを貼り返します。
「Link Back(リンクバック)」なんて言い方をします。
いわば、自サイト内の「相互リンク」です。
間接ページから、トップページへリンクバックすることで、PageRankを戻します。
いくらかのPageRankを返還するわけです。
「せっかくいただいたんですが、そんなにたくさんはいらないので、お返しします」、みたいな感じです。(笑)
さらに、面白いのは間接ページは、「2階層ページ」へもリンクしてサイトを横断した形でPageRankを分配します。
もらったPageRankをトップページに返すだけじゃなくて、他のページにもおすそ分けするんですね。
「トップページさんから、たくさんいただいたのでよろしければどうぞ」、みたいな感じです。(笑)
注意したいのは、2階層ページから間接ページへはnofollowでリンクすること。
間接ページは、トップページからのリンクでインデックスされますから、クローラがたどらないnofollowでも問題ありません。
PageRankも流れません。
もうひとつのポイントは、2階層ページからトップページへのリンクです。
nofollowを付けます。
理由は、3階層ページ(個別商品ページ)により多くのPageRankを渡すため。
トップページにnofollowなしでリンクバックすると、トップページにもPageRankが流れてしまいます。
トップページには、通常いちばん高いPageRankが付くから、これ以上戻す必要はないという考え方からでしょう。
渡すんだったら、「3階層の個別商品ページへ」、です。
そのほうが、具体的な商品名で検索されたときに、上位表示されやすくなります。
ちなみに2階層からトップページへリンクするのは、スタートページに1クリックですぐに戻れるようにとのユーザーへの配慮です。
SEO(サーチエンジン最適化)と言っても、クローラのことだけ考えちゃダメです。
最終的な相手は、人間です。
3階層は2階層へ通常リンク(nofollowなし)で、リンクバックします。
これはお返しというより、3階層がもっているPageRankをここで止めておくのは、もったいないからでしょう。
3階層ページから、間接ページへリンクするのは、これもユーザービリティを考えてです。
「お問い合わせ」や「配送・送料について」のような「間接ページ」へすぐに移動できるようにするためですね。
ただし、PageRankが流れないようにnofollowを付けて。
以上です。
どうですか、10割とは言わないまでも
8割、9割は理解できました?
何度も繰り返し読んでもらえれば、分かるはずです。
前回、今回と2つのサイト構成を具体例に挙げました。
ですが、これらが絶対的に最適なモデルというわけではありません。
あなたの持っているサイトの作りによって、変わってきます。
大切なのは、nofollowを上手に使うことで、あなたが重要視しているページを、Googleにも重要視させることができるということです。
決して、Googleツールバーの緑色のページランクの数字を上げることが目的ではありません。
あれは、古いまやかしの数字です。
もはや、パッと見た目のインパクトを与えるくらいの価値しかないと僕は感じてます。
大切なページに価値のあるリンクを送ってPageRankを高めることは、「Supplemental Index(補足結果)」に追いやられてしまうのを予防する手段にもなります。
※「Supplemental Index(補足結果)」は、通常の検索結果に現れないページ。
表示は消えましたが、依然として残っているようです。
詳しくはこちらの記事を。
nofollowを、自サイト内のPageRankの流れをコントロールする方法として利用することは、Googleも認めています。
スパム扱いされる心配はないでしょう。
でも、使い方を間違えると意図とは裏腹にインデックスされないページも出てきてしまいます。
「nofollow属性」をひとつのツールとして上手に使いこなし、PageRankを適切にコントロールして、上位表示を達成しましょう