SEOmozのrandfish氏が、フッターに設置するリンクの最適化について非常に参考になるテクニックをブログにアップしているので、紹介します。
まず、そもそもrandfish氏はフッターのリンクを以下の理由から推奨していません。
- フッターリンクはサーチエンジンからの評価を自動的に下げられる
Yahoo!のエンジニアの話やYahoo!が取得した特許から、そのように解釈できます。また、Googleでは多すぎるフッターリンクが原因でペナルティを受けたと考えられるという事例もあります。 - フッターリンクは、あるページに向けられた最初のリンクでない場合が多い
1つのページに、同じページに向けられたリンクが複数あるときは、最初のリンクだけが評価対象になります。 - フッターリンクはCTRが低い
ページの最下部にあるので目立ちません。当然、クリック率は下がります。MicrosoftはBrowseRankという、クリック数や移動ページでの滞在時間も考慮するアルゴリズムに関する論文を発表しています。 - フッターリンクは時間がかかる
ユーザーとサーチエンジンの両方に役立つような構成で作成するのには、時間がかかります。
以上のような理由から、フッターリンクの利用は勧められません。
しかし、randfish氏はフッターリンクの使用を絶対的に否定しているわけでもありません。
いくつか具体例を挙げて、フッターリンクを使う場合の指針を説明しています(具体例のサイトは、元の記事にキャプチャが載っています。”Thumbs Up”が良い例、”Thumbs Down”が悪い例です)。
- アンカーテキストにキーワードを詰め込まない
- 関連があって、ユーザーの利便性を高めるようにする
- 適切に構成する、たくさんリンクを設置すればいいということではない
- サイト内のクロスリンクはいいが、自然にする(目視チェックされたとしても、SEO目的ではないと判断されるように)
- nofollowを使う。利用規約ページやプライバシーポリシーページのように上位表示させる必要のないページへのリンクにはPageRankを渡さないようにnofollow属性を付ける。
- サイト評価者に作為的だとみなされないように、ユーザーにとって見やすく上手に機能するようにする
簡潔にまとめると、フッターリンクはユーザーのために見やすく、かつ使いやすく設置するもので、サーチエンジンを対象にして、キーワードをごちゃごちゃと詰め込んだ使い方はするべきでないということです。
ユーザービリティを考慮しないフッターリンクは、貼るだけムダとも言えそうですね。
以前にも同じ趣旨の記事を書いているので、そちらもご覧ください。
● 『フッターのリンクってSEO的にどうなの?』