広告の場所・数・識別しやすさなど、広告の設置に仕方によってはパンダ・アップデートで質が低いコンテンツとみなされる可能性があるかもしれないと先週お伝えしました(注意:断定でなく可能性があるかも)。
ところが、同じGoogleが運営するAdsenseのヘルプでは、パンダ・アップデートに引っかかりそうなレイアウトや配色を一部推奨しているという齟齬が見られます。
※強調は鈴木の編集
ロゴの横より最初の投稿の上または下に広告ユニットを表示すると効果的です。
複数の広告ユニットを使用すると、サイト内の広告スペースに合ったフォーマットを選択できます。 フォーラム左側の上部にスカイスクレイパーを配置すると、他の場所より掲載結果が多少向上するようです。
ヘッダーのすぐ下のフォーラム上部に収まるサイズの横型リンク ユニットを使用します。
広告を見てクリックする読者を増やすため、広告ユニットをブログの背景と融合させます。 広告に注目を集められるよう、広告のタイトルには目立つ色を選び、広告の背景と枠は広告を表示する箇所の背景と同じ色にします。
次のようにも言ってはいますが、
邪魔にならないようにしつつ、コンテンツの一部であるとの誤解を与えないような、サイトに合わせたデザインで広告を表示します。
Google AdSenseが推奨してるように広告を設置するとGoogle検索が導入したパンダ・アップデートで評価を下げられるかもしれない、AdSense広告を掲載するサイト運営者は混乱しそうです。
一方で、USのAdSenseチームが次のようなツイートを僕が前回の記事を投稿した数時間前に流していました。
Best practices for laying out your site and your ads: http://bit.ly/gYp8PR #AStips
言及しているリンク先は、「サイトと広告のレイアウトについての推奨事項」についてのヘルプページです。
必ず自分ですべてに目をとおすべきですが、一部を抜粋します。
第一にユーザーを考慮する。サイトのコンテンツを理論的に組み立てて、サイトを閲覧しやすく、また操作しやすいようにします。
コンテンツを目立たせる。広告の掲載結果を改善するには広告をページ上部に掲載するというのは良い方法ですが、探しているコンテンツをユーザーがすぐに見つけられるようにしてください。
広告らしいデザインを維持する。サイトを引き立たせる色を広告に選択するのはかまいませんが、画像と広告を並べたり、近くにあるコンテンツに広告と類似する情報を掲載することのないようにしてください。
広告であることをはっきり示す。広告は広告です。広告を「リソース」として扱いたい、またはサイトの見出しのすぐ下に広告を掲載したいと考えても、ユーザーに誤解を与えるようなラベルや見出しは避けてください。また、メニュー、ナビゲーション、またはダウンロード用のリンクと間違えるような場所に広告を掲載しないでください。
掲載過多に注意。AdSense のポリシーでは広告ユニット 3 つ、リンク ユニット 3 つ、検索ボックス 2 つをサイトの各ページに配置できるとしていますが、ページに最大数の広告を掲載すると雑然とした感じになる場合があります。
コンテンツが識別しやすいことと、サイトのコンテンツと広告を簡単に区別できることを確認します。
ユーザーが求めているのはコンテンツであるから、コンテンツと広告を明確に区別できるようにし見つけやすいようにしなければならないと指示しています。
パンダ・アップデートの導入を受けて、検索チームがAdSenseチームとミーティングを開いて意識の擦り合わせを行ったのではないかという推測もWebmasterWorldでは出ています。
真偽は分かりませんが、AdSenseに限らず何らかの広告を設置しているサイトは、設置方法に問題がないか確認しておいたほうがよさそうです。
特にAdSenseの場合は掲載ポリシーにもかかわることなので、違反して配信停止やアカウント削除といった措置をとられないためにもこれを機に見直しておきましょう。
ちなみに、パンダ・アップデートで順位が下がったサイトからAdSenseを外したら回復したというスレッドがWebmasterWorldで2つ投稿されています。
もっともAdSenseを外したことが理由だとは確定できないし、外したけれどまったく変化がなかったという反応もあります。
それでもパンダ・アップデートとAdSense広告(その他の種類の広告も含めて)に因果関係があると決め付けることはできないにしても、気にはかけておいたほうがいいのではないでしょうか。
なおAdSenseチームのツイートは、buzzwordjpさんに伝えてもらいました。
buzzwordjpさん、情報提供ありがとうございました。