正確なタイミングは分からないのですが、昨日あたりからGoogleリアルタイム検索が使えなくなっています。
ページそのものが消えていて404エラーを返します。
リアルタイム検索が消えた理由は、GoogleとTwitterの提携の契約期間が終了したためです。
Search Engine Landが真相をレポートしています。
As Deal With Twitter Expires, Google Realtime Search Goes Offline
Googleは、2009年の10月にTwitterと提携し、“Firehose”と呼ぶツイートの生のフィードデータを入手できるようになっていました。
この契約が更新されずに、期限を迎え延長されることなくそのまま失効したとのことです。
なぜ更新しなかったかの理由については書かれていません。
現在、Googleリアルタイム検索はTwitter以外にもさまざまなソースから情報を引っ張ってきています。
しかし大部分はTwitterのツイートです。
公開されていてクローラが発見できる情報はGoogleは依然として入手できます。
したがってTwitterの特別なフィード提供を受けないとしても、ソーシャル検索にツイートの情報を表示することは可能です。
ですが、全データを直接手にするのと誰にでも手に入るデータをクローラが収集するのとでは、情報の量と新鮮さがぜんぜん違うのは明らかです。
Googleリアルタイム検索のTwitterアカウントは、この提携終了が明らかになる以前に次のようにツイートしています。
We’ve temporarily disabled google.com/realtime. We’re exploring how to incorporate Google+ into this functionality, so stay tuned.
「Google+との統合を模索している」とのことでした。
これだけを見ると機能改良を行っているように受け取れますが、「“Twitterとの提携が終わってツイートのデータが手に入らなくなったから”、Google+と統合したい」というのが正確な意味になりそうです。
Googleは、一部のデータを除いてFacebookの情報も手にすることができません。
今回Twitterのデータを手にできなくなったことは大きな痛手になるはずです。
世界の2大ソーシャルメディアで交わされている情報から締め出されてしまったことになります(Googleの側から更新を拒否したとも考えられるので「締め出された」は適切な表現でないかもしれませんが)。
この点でもGoogle+を第3のソーシャルメディアに何としてでも発展させなければならないでしょう。
話は変わりますが、僕も含めてリアルタイム検索を頻繁に利用する人も多いのではないでしょうか。
代替としてもっともオススメなのは、公開されたばかりのYahoo!のリアルタイム検索です。
日本のYahoo!は、先日Twitterと提携してリアルタイム検索を始めました。
更新順と関連性の高さ順に並べ替えたり、検索結果からリツイートや返信したり、Googleのリアルタイム検索にない特徴を備えています。
即時性の高い調べものをするときには十分な代わりになるはずです。
ただ僕が残念に感じる、Googleリアルタイム検索にあってYahoo!リアルタイム検索にない機能はRSSフィードやメールでの通知です。
Googleリアルタイム検索はGoogleアラートに登録しておくと、指定したキーワードのツイートを常に監視できます。
Yahoo!リアルタイム検索には、検索結果をウォッチする仕組みがないんですね。
一般ユーザーには不要と思いますが、僕のように情報収集が仕事の人間にとっては不足している機能なんですよね。
付けてくれないかな > Yahoo!の中の人w
【UPDATE】
Yahoo!リアルタイム検索は過去24時間のツイートしか検索できません。
その瞬間のツイートを調べるには問題ありませんが、さらに過去にさかのぼって調べることは不可能です。
ツイートのアーカイブを調べるにはTopsyが適しています。