[対象: 上級]
この記事では、SMX Advanced 2014で参加した「セマンティック・構造化データ」のセッションをレポートします。
スピーカーは、Disney IntaractiveのインハウスSEOをやっているJeff Preston(ジェフ・プレストン)氏です。
プレストン氏は、Disneyグループ全体のサイトを管理しています。
セッションでは、Disneyサイトが実装している以下の構造化データの実装について話しました。
- Open Graph
- Twitter Cards
- schema.org
僕たちにとって、特に重要なschema.orgだけにフォーカスしてレポートします。
Disneyが実装しているschema.org
動画
動画 (schema.org/Movie) の構造化データを、たとえばMaleficentのページではマークアップしています。
schema.org/Movieでマークアップしたソースコード
[鈴木メモ] 映画のタイトル(name)や説明(description)はもちろんのこと、出演者(actor)や監督(director)、著者(author)などもマークアップしていますね。
ナビゲーション メニュー
Lucasfilmでは、ページ上部のグローバルナビゲーションのメニューを schema.org/SiteNavigationElement でマークアップしています。
Chrome拡張のSemantic inspectorで構造化データを視覚化
ソースコードはこうなっています。
schema.org/SiteNavigationElementでマークアップしたソースコード
メニューのリンクが検索結果に出てきます。
[鈴木メモ] 「SiteNavigationElement」というのは初めて知りました。重要なナビゲーションメニューを検索エンジンに伝えるのに良さそうです。
検索結果に出ているのはワンライン サイトリンクに見えますが、どのショートカットリンクを表示させるかをSiteNavigationElementである程度コントロールできるかもしれませんね。
検索結果にナビゲーションメニューを表示させることで、Above the foldを少しでも多く占有できると、プレストン氏は冗談交じりに言っていました。
イベント
Disneyはイベント(schema.org/Event)もマークアップしています。
イベントは定番の構造化データですね。
コンサートやライブのような音楽イベント(MusicEvent)の情報をマークアップ
検索結果にはイベントのリッチスニペットが表示されます。
[鈴木メモ] イベントが終了したためか、現在はキャプチャにあるイベントリッチスニペットは表示せれません(というよりこのページにアクセスできない)。
そのほかのschema.org
Disneyは、上で紹介した3つのほかにもさまざまなschema.orgを導入しています。
- 動画(VideoObject)
- 役員と社員の紹介(Organization, Person)
- 公式ロゴ(Organization)
- 所在地・連作先情報(PostalAddress)
- 商品(Product)
- 評価(Rating)
可能な限り多くの情報を、Disneyはschema.orgでマークアップしていることがわかります。
構造化データを使ったからといって、それだけで検索エンジンの評価が上がるわけではありません。
しかし情報の“意味”をより的確に検索エンジンに伝えるためにも、僕たちも積極的に構造化データを実装していくべきでしょう。