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Googleは、ウェブマスターツールで「セキュリティの問題」という新しい機能の提供を開始しました。
セキュリティの問題は、管理するサイトがハッキングされたりマルウェアに感染したりした場合に原因を特定し速やかに復旧するための作業に役たちます。
また、ハッキングされた際の対処方法について解説したポータルサイトを英語以外の言語でも公開しました。
セキュリティの問題
ウェブマスターツールの「セキュリティの問題」はすでに実装済みです。
日本語での利用も可能です。
セキュリティの問題でできることは次の3つです。
- 1つの場所でセキュリティに関する問題を把握する
- 問題となっているコードを具体的に特定する
- そこから再審査リクエストを依頼する
1つの場所でセキュリティに関する問題を把握する
ハッキングやマルウェア感染を検出したときに、見やすいように1つの場所で状況を表示します。
以前は「マルウェア」セクションで提供していた情報です。
可能であれば被害を受けているURLのサンプルを提示します。
問題となっているコードを具体的に特定する
可能であれば、ハッキングを受けたURLから疑わしいHTMLやJavaScriptのコードを具体的に例示します。
そして解消のために推奨される手順を指示します。
そこから再審査リクエストを依頼する
問題をすべて解決しサイトを健全な状態に戻したあとは、「セキュリティの問題」ページからボタンを1クリックするだけでそのまま再審査リクエストを依頼できます。
ハッキングされたサイトに関するポータルサイト
ウェブマスターツールの「セキュリティの問題」の提供開始と併せて、Googleは、ハッキングされたサイトに関するポータルサイトを更新し、日本語を含む22の言語でも公開しました。
このポータルサイトでは、ハッキングの手法・目的や原因究明の手順、サイト復旧の方法などを学べます。
各ステップは、先日のPubConでMatt Cutts(マット・カッツ)氏が絶賛したMaile Ohye(マイリー・オイェ)さんの動画で解説されています。
ただ残念なのは、日本語の字幕ができあがっていない点です。
至急の翻訳が望まれます。
「セキュリティの問題」も「ポータルサイト」にお世話になりたくないし、お世話になるような事態に陥っては絶対にいけません。
CMSをはじめ、利用しているソフトウェアの最新版へのアップデートなどセキュリティには常に敏感でいる必要があります。
それでも万が一の不測の事態に備えて、「セキュリティの問題」の存在を知っておき、ポータルサイトにひととおり目を通しておくことをおすすめします。
【UPDATE】
日本語版公式ブログで翻訳記事が公開されました。