PDFドキュメントに含まれたリンクは被リンクとして評価されるという記事を先日エントリしました。
バックリンク元としてウェブページを検索結果に表示させるのにPDFドキュメントは役に立つという内容でしたが、今日はPDFファイルそのものを検索結果に表示させるためのSEOを紹介します。
情報元は、seoconsultants.comの”SEO for PDFs – Optimizing PDF for Search“という記事になります。
ちなみにサイト管理者のEdward Lewis(エドワード・ルイス)氏は、WebmasterWorldではpageoneresultsというハンドルネームで活躍するベテランメンバーです。
ルイス氏は、大量のPDFを公開したクライアントのSEOコンサルティングで実行した方法を自身のブログ記事で公開しました。
細かな最適化まで解説していますが、ここでは重要点に絞って紹介します。
※注:PDFドキュメントのプロパティをいじるのでPDFを編集できるソフトが必要です。ソフトによっては編集ができないものもあるかもしれません。
この記事のキャプチャで使ったのはAdobe Acrobat(のけっこう古いバージョン)になります。ソフトに応じてプロパティの項目の名前が異なっていることもありますが、対応する項目があるでしょう。
ポイントとなるのは次の3つの項目です。
- タイトル
- サブタイトル
- キーワード
タイトル
HTMLファイルのtitleタグに相当します。
SERPではウェブページのようにタイトルとして表示されます。
ということは、もっとも重要な要素になりますね。
キーワードを入れてキャッチーにしましょう。
タイトルが未設定の時はファイル名がSERPに出るとルイス氏は説明しています。
しかし調べた限りではGoogleもYahoo!も、ドキュメント内のタイトルと思われる場所を(かなり適切に)選んでSERPのタイトルとして採用しています。
でも自分でコントロールできるならしたほうが確実ですね。
サブタイトル
HTMLファイルのmeta descriptionタグに相当します。
SERPのスニペットとして採用されます。
ランキングには影響を与えないかもしれませんが、クリックを誘発するためにも単なる説明文で終わらせないようにしましょう。
キーワード
HTMLファイルのmeta keywordsタグに相当します。
対応するキーワードを2、3個入れておきます。
ランキングにプラスに働くかは微妙な気もしますが、記述してマイナスにはならないでしょう。
ルイス氏はファイル名にもキーワードを含めておくべきと説明しています。
URLと同じですね。
ただファイル名を日本語で付けても認識してくれるか分からないし、エンコードしたまま表示されることもありそうです。
キーワードがアルファベットの時はファイル名に含めておけばいいですね。
ユーザーがPDFファイルを開いた時のデフォルトの表示形式についてもルイス氏は解説しています。
SEOには直接関係ないので(かといってユーザーに対する配慮を無視していいというわけでは決してありませんが)ここでは省略します。
またここで紹介したPDF対応のSEO設定は、WordやExcel、PowerPointなど検索エンジンがインデックスできるウェブページ以外のドキュメントにも応用できるのことです。
検索エンジンはPDFファイルを上手にインデックスできるようになっているので、PDFのSEOにも挑戦してみてください。