[対象: 全員]
伊ミランで開催されたSMX Milan 2014に先月参加しました。
このカンファレンスでは、参加者から事前に募ったサイトを診断するサイトクリニックのセッションがありました。
そのセッションのなかで、GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏がどんな点を中心にサイトをチェックしたかをこの記事で紹介します。
全サイト共通でチェック
モバイル対応しているかどうかをGoogle Chromeのデベロッパーツールで確認。
複数の国をターゲットにしたグローバルサイトでチェック
hreflangを設定する。
異なるドメイン名でいろいろなテーマのたくさんのサイトを作りすぎているので少数のサイトに集中すべき。1つのほうが強いサイトにできるしブランドを構築できる。1つのサイトに集中した方がいい。
大規模UGCサイトでチェック
実際のページ数よりもインデックスされているURLが非常に多い。ウェブマスターツールの「URLパラメータ」機能を使って制御できる。たくさんのURLがあってもGoogleはクロールするので問題にはならないだろうが、クローリングの最適化が可能。
ユーザー生成コンテンツは品質に気を付ける必要がある。
例: nofollowが付いていない発リンク(SEOキーワードをアンカーテキストにしている)
スパムでよく使われるキーワードと「site:」構文を組み合わせた検索で調査するといい。例: 「site:mydomain.com クレジットカード」
大規模サイトのコンテンツ品質を保つ方法
- 本当に大きなサイトでは、コンテンツの質を保つのは難しい
- どのページが質の低いコンテンツなのかを示す指標を見つけるといい ―― アクセス解析やコメント、ソーシャルの共有、エンゲージメントを利用する
- 自動生成コンテンツが多すぎると質が低くみえる
- もしサイトの規模を3分の1に縮小しなければならないとしたら、何を残すか? どうやってそれを見つけるか? ―― こういったことを考えるといい
- 残しておきたいが検索結果には出したくないコンテンツがあるなら、noindex metaタグを使う
一般的なサイトでチェック
500エラーが多い。この状態だとクロール頻度が下がる。404か503を返すようにする。
表示速度が非常に遅い。Fetch as GoogleレンダリングやPageSpeed Insightsでチェックした方がいい。
個々のサイトに対する診断は以上です。
最後にミューラー氏は、すべてのサイトに共通して当てはまるアドバイスを共有しました。
あらゆるサイトに共通するアドバイス
- モバイル
とにかくモバイル対応を考える。モバイルサイトで悪い体験をすると別の競合サイトを利用すると、40%のユーザーが回答している。 - スピード
遅いサイトはダメ。表示速度は決定的に重要な要素。 - HTTPS
HTTPSを導入してはどうか? 重要なランキング要因ではないが価値がある。
同じような項目を自分のサイトでもチェックしてみてください。
最後の3つのアドバイスは最優先で取り組みたいですね。