小さなスクリーンのスマホで大きなコンバージョンを獲得するためのコツ from Conversion Conference Boston 2013

[対象: 中〜上級]

Conversion Conferencロゴ

Conversation Conferenceからのセクションレポートを昨日に引き続き今日も紹介します。

セッションタイトルは、”Small Screen, Big Conversions”(小さなスクリーンで大きなコンバージョンを)です。
昨日と同様に、スマートフォンのコンバージョン率を最適化するための施策になります。

では行ってみましょう。

小さなスクリーンで大きなコンバージョンを

モバイルの利用状況

モバイル利用だけのユーザーが増えている。

  • 米国では2010年は1,400万人
  • 米国では2015年は7億8,800万人と予測

モバイルを必ずしも外出先で使っているとは限らない。

  • 93%が家で
  • 87%が外出先で
  • 77%が店内で
  • 86%がTVを見ながら
  • 59%が待ち時間に
  • 48%が食べながら
  • 44%が買い物をしながら
  • 43%が旅行中に
  • 39%が入浴中に

タブレットの利用は、PCやスマホと異なり夜に増える。

デバイスごとの時間帯利用状況のグラフ

  • リビングルームで使う
  • メールとソーシャルネットワーク、リテールが目的
  • このデバイスを使うのがいつも好き

有料広告のコンバージョン率最適化

デバイスに応じて、インテント・クエリ・行動が異なる

デバイスごとの広告費用のパーセンテージ

  • PC: 86.1%
  • タブレット: 8.9%
  • モバイル: 5%

デバイスごとのCPC

  • PC: $0.56
  • タブレット: $0.46
  • モバイル $0.30

デバイスごとのCTR

  • PC: 0.95%
  • タブレット: 1.31%
  • モバイル: 1.25%

最適化のコツ

  • デバイスに特化した広告
  • 状況に合わせた広告
  • デバイスに特化したランディングページ
  • スケジュール配信
  • エンハンストキャンペーン
  • ミススペル
  • 拡張

Eメールのコンバージョン率最適化

開封率(平均値との比較)

  • iPad: +73%
  • モバイル: +34%
  • PC: −9.5%
  • Webメール: −11%

モバイルの開封率は年々上がっている。一方PCは下がっている。

モバイルの開封率は48.64%。
PCのCTORが22.56%であるのに対し、モバイルのCTORは11.07%。

開封率はどのデバイスでも配信から時間がたてばたつほど下がる。5時間たつと4%以下に落ちる。

複数のデバイスでメールを開くか? という問いに対し、98%が1つのデバイスだけでと回答。

モバイルのメールが読みにくい理由

  • たくさんスクロールいないといけない
  • レイアウトがモバイル向きじゃない
  • コンテンツが多すぎる
  • リンクが使いづらい
  • 画像が自動的にダウンロードされない
  • 字が読めない

最適化のコツ

  • 大切なことを冒頭に書く
  • カラムの幅は最大500〜600px
  • フォントサイズを大きく
  • 画像に文字を書かない — ズームするとギザギザになって読めない
  • 画像にはalt属性をつける
  • 電話番号はプレーンのテキストで
  • シンプルなCTAを1つだけ

ランディングページのコンバージョン率最適化

ユーザーの不満点

  • 遅い
    – 74%がモバイルサイトでは5秒以上かかると去ると回答
    – mコマースは平均して表示に9.86秒かかっている
  • クラッシュする
  • 読みづらい
  • 機能がない
  • 欲しいものがない

最適化のコツ

  • コンテンツを重視する
  • 画像を圧縮する
  • Flashを使わない
  • コントラストをうまく使う
  • 文字サイズは最低15pt
  • 電話番号と住所を書く
  • CTAを置く
  • タッチしやすい場所としにくい場所を考慮する

フォームのコンバージョン率最適化

モバイルのカゴ落ち率は97%。

最適化のコツ

  • ラベルは入力ボックスの上か中、左には置かない(こちらを参照
  • HTML5のinput typeを使う
  • オートコンプリート(入力補助)機能と自動修正機能を付ける

スマートフォンを対象にした最適化は今まさに旬のテーマです。
特に、スマホのコンバージョン率アップに絞って、昨日、今日と2日連続で情報を提供しました。
あなたのスマホ対応戦略にぜひいかしてください。