[対象: 中〜上級]
Conversation Conferenceからのセクションレポートを昨日に引き続き今日も紹介します。
セッションタイトルは、”Small Screen, Big Conversions”(小さなスクリーンで大きなコンバージョンを)です。
昨日と同様に、スマートフォンのコンバージョン率を最適化するための施策になります。
では行ってみましょう。
小さなスクリーンで大きなコンバージョンを
モバイルの利用状況
モバイル利用だけのユーザーが増えている。
- 米国では2010年は1,400万人
- 米国では2015年は7億8,800万人と予測
モバイルを必ずしも外出先で使っているとは限らない。
- 93%が家で
- 87%が外出先で
- 77%が店内で
- 86%がTVを見ながら
- 59%が待ち時間に
- 48%が食べながら
- 44%が買い物をしながら
- 43%が旅行中に
- 39%が入浴中に
タブレットの利用は、PCやスマホと異なり夜に増える。
- リビングルームで使う
- メールとソーシャルネットワーク、リテールが目的
- このデバイスを使うのがいつも好き
有料広告のコンバージョン率最適化
デバイスに応じて、インテント・クエリ・行動が異なる
デバイスごとの広告費用のパーセンテージ
- PC: 86.1%
- タブレット: 8.9%
- モバイル: 5%
デバイスごとのCPC
- PC: $0.56
- タブレット: $0.46
- モバイル $0.30
デバイスごとのCTR
- PC: 0.95%
- タブレット: 1.31%
- モバイル: 1.25%
最適化のコツ
- デバイスに特化した広告
- 状況に合わせた広告
- デバイスに特化したランディングページ
- スケジュール配信
- エンハンストキャンペーン
- ミススペル
- 拡張
Eメールのコンバージョン率最適化
開封率(平均値との比較)
- iPad: +73%
- モバイル: +34%
- PC: −9.5%
- Webメール: −11%
モバイルの開封率は年々上がっている。一方PCは下がっている。
モバイルの開封率は48.64%。
PCのCTORが22.56%であるのに対し、モバイルのCTORは11.07%。
開封率はどのデバイスでも配信から時間がたてばたつほど下がる。5時間たつと4%以下に落ちる。
複数のデバイスでメールを開くか? という問いに対し、98%が1つのデバイスだけでと回答。
モバイルのメールが読みにくい理由
- たくさんスクロールいないといけない
- レイアウトがモバイル向きじゃない
- コンテンツが多すぎる
- リンクが使いづらい
- 画像が自動的にダウンロードされない
- 字が読めない
最適化のコツ
- 大切なことを冒頭に書く
- カラムの幅は最大500〜600px
- フォントサイズを大きく
- 画像に文字を書かない — ズームするとギザギザになって読めない
- 画像にはalt属性をつける
- 電話番号はプレーンのテキストで
- シンプルなCTAを1つだけ
ランディングページのコンバージョン率最適化
ユーザーの不満点
- 遅い
– 74%がモバイルサイトでは5秒以上かかると去ると回答
– mコマースは平均して表示に9.86秒かかっている - クラッシュする
- 読みづらい
- 機能がない
- 欲しいものがない
最適化のコツ
- コンテンツを重視する
- 画像を圧縮する
- Flashを使わない
- コントラストをうまく使う
- 文字サイズは最低15pt
- 電話番号と住所を書く
- CTAを置く
- タッチしやすい場所としにくい場所を考慮する
フォームのコンバージョン率最適化
モバイルのカゴ落ち率は97%。
最適化のコツ
- ラベルは入力ボックスの上か中、左には置かない(こちらを参照)
- HTML5のinput typeを使う
- オートコンプリート(入力補助)機能と自動修正機能を付ける
スマートフォンを対象にした最適化は今まさに旬のテーマです。
特に、スマホのコンバージョン率アップに絞って、昨日、今日と2日連続で情報を提供しました。
あなたのスマホ対応戦略にぜひいかしてください。