[対象: 上級]
ソーシャルシグナルがリンクと同じくらい、もっと言えば将来的にはリンクよりもさらに重要なランキング要因になってくるかもしれないとはここ最近のSEOでよく語られる話です。
ソーシャルシグナルとしてどんな要因をGoogleは見ているのでしょうか?
Google特許の研究家として名高いBill Slawski(ビル・スロースキ)氏が、Googleが申請したばかりの特許から、ソーシャル検索に利用できるかもしれないソーシャルシグナルを抜き出しています。
ソーシャル検索結果のランキング要因
- そのユーザーと友だちがどう繋がっているか(ソーシャルネットワークで直接か、ブログの購読を通じてか、メールの連絡先としてかなど)
- その友だちがどのソーシャルネットワークのメンバーなのか
- 直接の友だちかそれとも友だちの友だちか
- 友だちの友だちにたどり着くのはどんな経路か(例: 間に共通の友だちがいるか)
- 特定の繋がりのある人の投稿をどのくらい頻繁にだれかがクリックするか
- 繋がりのある人の投稿にコメントすることはたまに推薦するよりも結びつきが強いことになる
- 検索クエリに対するコンテンツの情報取得スコア
- コンテンツの種類(例: ブログか画像か)
- 関連したコンテンツの公開日
- 全員ではなく、自分を含む少数の友だちのグループにコンテンツが最初に共有されたとき
- 情報源を推薦したり共有したりしたかもしれない友だちの人数
- 情報源を推薦した人との繋がりの近さ
- 結びつきのある人の手による推薦の種類(お気に入りの結果にしたか、その情報源にアクセスしたか、コメントを残したかなど)
- 情報源の著者とその著者との関係性に基づくこと
上のリストに書かれているソーシャルシグナルはすでに利用されているかもしれないし、可能性として含めただけで実際には利用していないかもしれません。
これらを知っていたからといってどうということではないのですが、ランキング要因(丁寧に言えば、ソーシャルシグナル検索やパーソナライズ検索のランキング要因)としてソーシャルシグナルをGoogleが活発に研究している姿が伺えます。
ソーシャルメディアを意識したSEOが絶対に無視できないことを裏付けますね。
またこの特許には、ソーシャル、言い換えると友だちとの繋がりによって影響を受けた検索結果を“ミュート”(=オフ)にする仕組みについても書かれています。
ソーシャルシグナルによって調整された検索結果や、検索結果で表示される友だちの写真や名前、投稿メッセージの一部などは不要なときがあります。
場合によってはノイズにしかならず目障りなときすらあります。
そのような状況では検索ユーザーの意思でソーシャライズされた結果をミュートすることができるのです。
日本からでも使えるようになったSearch Plus Your Worldで利用できるパーソナライズ結果を隠す機能はこのミュートに含まれるのかなとも僕は思いました。
いずれにしれも、ソーシャルで支持され、反対にミュートされることのないコンテンツ作りやプロモーションが大切になってきそうだと強く実感させられる特許です。
僕のこの記事で紹介したのはほんの一部で、テーマとなったGoogleの特許をより深くスロースキ氏は考察しています。
SEO関係者のひとはぜひ読んでみてください。