Googleが10月22日に、Webマスターとのライブチャットを開催しました。
750人以上のWebマスターが参加し、複数のGoogle社員が質問に対して回答しました。
このライブチャットでGoogle社員が使用したプレゼンテーション資料が、Google Webmaster Centralで公開されています。
4つのプレゼンのうち3つのスライドが公開されていて、そのうちの1つを解説します。
JohnMu氏のプレゼンで、Web管理者に間違って認識されている、いわゆる「都市伝説」についてです。
スライドの8ページ目から「Top 10 Myths」として、よくある10の都市伝説(”Myth”の直訳は「神話」)を取り上げて、それが事実でないことを説明しています。
1.重複コンテンツはペナルティを受ける
- 重複コンテンツを気にしすぎることはない
- Googleは、上手に重複コンテンツを無視する
- いちばん好ましいページを分かりやすくしておく
- 効率よくクローリングできるように手助けする
- 別のサイトで、コンテンツを再利用するときは道理に合ったようにする
2.HTMLとXHTMLを混在させると認証を損なう
Googleウェブマスターツールは、ウェブページのコードやドキュメントタイプにかかわらず、どちらの確認メタタグも受け付ける。
<meta name="verify-v1" content="YaddaYadda=" />
<META NAME="verify-v1" content="YaddaYadda=">
ただし、
- サイトにアクセスできなければならない
- 確認コードは、アカウントとサイトのURLによって異なる
- 別の手順が必要なときもある
3.1,000個の検索エンジンや登録サイトに登録するのは重要だ
間違い。
- あなたは1,000個もサーチエンジンを使ってるかい?
- ほとんどのサーチエンジンは、あなたがサーチエンジンを見つけるよりも先にあなたのサイトを見つけてる
- 登録してもたいした変化は起こらない
- スパムメールが急増するだけ
4.AdWord、AdSense、Analyticsに参加するとサイトの評価が上がる、または下がる
そんなことはない。
- でも、みんなすばらしい製品だ
- Google Analyticsは、サイトを最大限活用するのにとても役に立つ
5.重要なキーワードを、重要なページの重要な場所に繰り返すのが重要だ。そうすれば、重要なサーチエンジンに、より重要だと見てもらえる。
- お願いだから、コンテンツにキーワードを詰め込まないでくれ
- 最適な「キーワード密度」なんてものはない
- ユーザーのために、自然に書く
- あまりにも数が多すぎると、ユーザーの気が散ってしまう
- かといって、本当に伝えたいことを隠さないように
6.XMLサイトマップを使うと順位が下がる
間違い。
- XMLサイトマップは役に立つ
- サーチエンジンがサイトのコンテンツを知る手助けをする
- あなた自身がサイトを学ぶ手助けになる
- たくさんのCMSがXMLサイトマップを作成するし、自動生成ツールもたくさんある
- 最新の状態に保つように!
7.PageRankは死んでいる/PageRankがすべてだ
- PageRankはリンクの質と量を測る指標だ
- GoogleはPageRankを使っている
- Googleは他にも200以上の要素を使っている
- ツールバーのPageRankは、年に数回更新する
8.定期的にサイトを登録しなおすのは必須だ
違う。
- 再度サイト登録してもクローリング、インデクシング、ランキングは変わらない
- 一度URLを知れば、あとは適宜計画する
9.いったん上位表示されたら、なにもいじるな
そのままにしておいたほうがいい物事もあるけれど、ウェブサイトはそうじゃない。
- 満足したユーザーは戻ってくる
- ユーザーに何か楽しみになるようなことを与えるようにする
- ランキングの変化が起こるかもしれないし、起こるだろう
- 他のサイトはそのままの状態でいない!
10.正しい(X)HTMLはサイトの順位を上げる
<h1>違う</h2>
- ほとんどのWebは間違ったコードを使っている(正しいのは5%以下!)
- ブラウザはそういうのに慣れているし、サーチエンジンもそう
- 極端に壊れたコードは、ごくごく稀
しかし、
- 正しいコードは、より多くのブラウザでより適切に機能する
- 正しいコードは、問題を発見、修正しやすくする
ライブチャットに参加して生で聴いていれば、補足の解説も聴けたでしょうね。
日本とは時差があるので、なかなか参加しづらいのが残念です。
それでもあなたの参考になるところがあれば嬉しいです。