最近のGoogleアルゴリズム変更×10

[レベル:全員]

PubConで参加したセッションレポートはお休みして、今日の投稿はSEO関連の最新ニュースになります。

Googleは、直近に実行した10個のアルゴリズム変更について公式ブログで概要を紹介しました。

内容を解説します。

スニペットを、ページ内コンテンツからより多く引用しヘッダー/メニューからより少なく引用

スニペットに利用するテキストに今までよりもたくさんページ内のメインコンテンツを利用するようになりました。ヘッダーやメニューにあるテキストが利用されることが減りました。

これは良い傾向ですね。

ボイラープレートで繰り返されているアンカーテキストによる検索結果でのページタイトル改善

アンカーテキストが、検索結果でのページタイトルを決める要素の1つになっていました。しかし“boilerplate”(ボイラープレート: “テンプレート”のこと)に含まれているアンカーテキストはこれまでよりも重視しなくなりました。

みんなが困っている(不平を言っている)titleタグ書き換えに関わる変更です。
アンカーテキストにも影響を受けているのを僕たちも知っていましたが、今後はヘッダーやサイドバーなどでサイト中で繰り返されるアンカーテキストからの影響を減らし、そのページのコンテンツに即した特定のタイトルを表示させるとのことです。

ただ「titleタグに依存せずユーザーに分かりやすいタイトルを」というコンセプトは理解できるのですが、実際にはそうなっていないのでホントやめてほしいです、これ。
↓、意味不明。
不適切に書き換えられたタイトル

アプリケーションのリッチスニペット拡張

App StoreやAndroidマーケットで公開されているアプリケーションソフトにリッチスニペットが適用されるようになりました。

もう2ヶ月も前からですけど気付いてました?

Angry Birdsのリッチスニペット

画像検索の指標の1つを廃止

画像検索のランキングを決める指標の1つを廃止しました。ウェブ上の複数のドキュメントで参照されている画像に関係する指標を使わないことになりました。

どんな変更かよく理解できなかったのですが、気にしなくていいでしょう。

より新しい検索結果を

適切と判断した検索クエリではより新しいコンテンツを上位に表示します。

先日導入されたフレッシュネス・アップデートのことです。

公式ページ検出の改善

オフィシャルのウェブサイトを判断する能力を改善しました。公式ホームページがより上位に表示されやすくなります。

この前外部に漏れてしまった品質評価ガイドラインでは、公式のウェブサイトを探すクエリを「Go」クエリと名付けていました「Navigational」(ナビゲーショナル)と呼ばれるタイプのクエリですね。
「Go」クエリの検索のときには役に立つ改善になりそうです。

期間指定検索の改良

期間を指定する検索が改良されました。

検索結果の左ペインのメニューから期間を指定して結果を絞り込めます。
「“この前”見たあれ何だったけ?」と、古い結果を排除したいときに僕はよく使います。

IME利用時の検索のオートコンプリート修正

オートコンプリートのIMEの処理を改善しました。

IME(Input Method Editor)とは、「Microsoft IME」や「ことえり」、「ATOK」、「Google 日本語入力」のようなアルファベット(ラテン系言語)以外の言語を入力するシステムのことです。
オートコンプリートでは、IMEを使っている場合に一部の言語で文字化けが発生することがあったのですが、これが修正されたそうです。
日本語にはおそらく関係していなさそうです。

残り2つも日本(語)には関係しなさそうな変更なので項目だけを列挙します。
自分に関係しそうなら公式アナウンスで内容を確認してください。

  • Cross-language information retrieval updates
  • Length-based autocomplete predictions in Russian

透明性を増すためにアルゴリズム変更を実行した時は伝えるようにするとGoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏はPubConで話していました。
今回の公式アナウンスはその一環でしょう。
僕たちウェブマスターにとっては、アルゴリズム変更の情報を与えてもらえるのは嬉しいことですね。