HTMLドキュメントのHEADセクションに記述する「meta keywordsタグ」は、検索順位に影響を与えるのか、与えないのか、現状では影響を与えないというのがSEO界でほぼ共通した見解です。
ついにUS Court(米裁判所)も、meta keywordsは重要ではないという判決を下しました。
Technology & Marketing Law Blogが、STANDARD PROCESS, INCがDR. SCOTT J. BANKSに対して起こした訴訟の判決を詳しく解説しています。
STANDARD PROCESS社はサプリメントの卸売り企業、DR. SCOTT J. BANKS社はサプリメントの小売企業です。
STANDARD PROCESS社は、ライセンス解除後も自社の商品を売り続けたDR. SCOTT J. BANKS社が、サイトで「STANDARD PROCESS」の登録商標を使い続けたことなどに対して、消費者に混乱を与えるとして、DR. 訴えを起こしました。
判決自体は、STANDARD PROCESS社が勝訴したものの、「meta keywordsタグは、検索エンジンのランキング決定にほとんど影響せず、immaterial(取るに足らないもの)である」として、他社の名前をmeta keywordsで使うことは違法ではないと判断されました。
法律に違反しているかいないかという問題よりも、米裁判所が「検索エンジンは、meta keywordsタグを考慮していない」とみなしたことが、興味をそそるところです。
modern search engines make little if any use of metatags.
“現代のサーチエンジンは、もし仮にメタタグを使っていたとしてもほとんど価値を置いていない”
ついに、裁判所までmeta keywordsタグの効果のなさを認めてしまったかという印象ですね。(笑)
sphinnでは、この話題がピックアップされコメントもたくさん付いてます。
コメントの中で気になったのは、裁判所が「サーチエンジン=グーグル」ととらえているという指摘です。
確かに、Googleはmeta keywordsを順位付けには使っていません。
しかし、Yahoo!はmeta keywordsを順位付けの要素のひとつとして、いまだに使っていると思われます(程度は、微々たるものだという意見もあります)。
にもかかわらず、今回の裁判の判決が出ました。
米裁判所にも無視されるYahoo!がちょびっとかわいそうです。(笑)
P.S.
Goolgeは、meta keywordsタグを使っていませんが、スペルミスや打ち間違いのキーワードを入れておくと、アクセスが拾えます。
たとえば、「医療事務」を検索するときに、日本語入力がオフなのに気付かずに「iryoujimu」と入力して検索するユーザーが(たま?に)います。
コンテンツ中に「iryoujimu」と入れるのは、おマヌケなのでブラウザでは見えないmetaタグに入れておきます。
すると「iryoujimu」なんていう言葉はきわめて稀なので、meta keywordsであってもヒットします。
取り消し個所は、Yahoo!と勘違いしていたようです。