[対象: 全員]
日本のGoogleのサーチクオリティチームが、ガイドラインに違反する「誘導ページ」について日本オリジナルの記事を公式ブログに先日投稿しました(まだ読んでいない人は必ず読むように)。
「サテライトサイト」という表現がこの記事の中で使われています。
いわゆる「サテライトサイト」の中にも、誘導ページにあたるものが多くあります。
Googleの人が、日本のGoogleの人であっても外国のGoogleの人であっても「サテライトサイト (satellite sites)」という言葉を使ったのを僕は初めて聞きました。
誘導ページに相当するサテライトサイトとはどんなサイトなのでしょうか?
反対に、誘導ページに相当しないサテライトサイトとはどんなサイトなのでしょうか?
ものすごく気になったので、この記事を紹介した公式ヘルプフォーラムのスレッドで「Googleが定義する“サテライトサイト”とは何なのか」を質問したところGoogle社員のKyotaroさんから以下のような回答が返ってきました。
検索結果の品質、公平性維持の観点からガイドラインの具体的な基準についてはお答えできないのですが、以下で私たちがブログでお伝えしたかった基本的なコンセプトを紹介させていただきます
サテライトサイトという単語は、ブログ記事中でも”いわゆる「サテライトサイト」” としているように、Googleで定義しているものではありません。今回“サテライトサイト”という単語を使用させていただいたのは、一般的に「サテライトサイト」として紹介されている手法で作成されているサイトの中で今回の誘導ページに該当するものが多い、という背景からのものです。ブログ記事の中で
「ウェブマスターの方々の中には、ここまでの説明を読んで、実際ご自身の管理しているページに誘導ページに該当するものがあるかどうか、気になる方もいらっしゃることでしょう。その場合、検索エンジンがなかったとしても、そのようなページを作ったかどうか、考えてみてください。Google ではあくまでユーザーにとってそのページを訪れる価値があるかという観点から判断をおこなっています。本当にユーザーのために作られたページと、検索エンジンからの誘導のみを目的としたページとでは、手のかけ方に大きな違いがあることを Google は認識していますのでご安心ください。」
とご紹介していますように、検索エンジンからの誘導にフォーカスするのではなく、あくまでユーザーにとって独自の価値があるサイト、ページを提供することを考えていただければ、それがすなわち「誘導ページにあたらないサテライトサイト」と言えるかと思います。
どのようなサイトなら問題ないか、というよりも常に良質なコンテンツを持つサイトを作るよう心がけていただければと思います。
Googleのなかでサテライトサイトを定義しているわけではなく、僕たちがサテライトサイトと呼んでいるサイトに誘導ページに相当するものが多いということだそうです。
Googleのなかの人が、「このサテライトサイトはOK、このサテライトサイトはNG」と具体的に説明することはありえませんね。
情報が乱用・悪用されることがおおいにあり得ます。
なので抽象的だったとしても適格な回答だと受け止めています。
でもここで重要な点が2つあります。
1つは、Googleは僕たちが作っている、いわゆる「サテライトサイト」を、すべてではないだろうけれど認識しているということ。
そしてもう1つは、それらの多くをガイドライン違反、つまりスパムであるとみなしている可能性が高いということ。
検索エンジンがなかったとしても、そのようなページを作ったかどうか、考えてみてください。
ぶっちゃけて言うと、“検索エンジンがなかったとし”たらサテライトサイトなんて僕たちは作らないですよね?(笑)
とすると、僕たちが「サテライトサイト」と呼ぶサイトはすべてスパムサイトです。
それ単体でもユーザーに価値のある情報を提供していれば、サテライトサイトであってもメインサイトに直接のトラフィックを送り込んだりリンクを送ったりすることは構わないと僕は考えています。
なので誘導ページに該当しない、メインサイトを正当に支援するサイトのことを「アシストサイト (assist sites)」を呼んだらどうかなとふと思いました。
「サテライトサイト」じゃなくて「アシストサイト」を作る、こんな捉え方はどうでしょうか?