今日は、YouTubeのGoogle Webmaster Centralチャネルに公開されたばかりのGoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏によるビデオを見ながら、初心に帰ってGoogle PageRankの基本的な仕組みについて復習してみます。
重要点をリストアップします
- PageRankはウェブページがどのくらい評判がいいのか・人気があるのかを示すGoogleの評価
- 新しいリンクを発見するたびに大量のコンピュータで絶えず更新している
- Googleの内部では細かな数値で見ている
- Googleの外部ではツールバーで見えるように10段階に切り縮めている
- 通常は3ヶ月に1回、4ヶ月ごとにツールバーのPageRankを更新している
- 更新は時計のように決まった動きになっている
- セーフティチェックも行っていて、たとえばPageRank7か8くらいのはずのサイトが突然 2に下がったらメールが飛んできて調査する
- おおかたのプロセスは人間がほとんど介入しない
- PageRankを渡すためにリンクを販売していると、ツールバーのPageRankを下げられることがある
- PageRankはリンクの数だけじゃなく、リンクがどのくらい重要かも評価対象になっている
- ウェブ全体の状態をコンピュータで計算して、どのページがいちばん評判がいいのかを割り出している
特に新しい情報を含んでいるわけではないですね。
ツールバーでのPageRankに対しては正しい認識が広まってきたようで、更新しても以前と比べると“バカ騒ぎ”もなくなりました(そういえば、直近の更新っていつでしたっけ?)。
ただYahoo!がGoogleの検索システムを採用することを決めた影響で、PageRankについて正しい理解をしていないサイト管理者やそれにつけ込んだSEO業者によって、また不正確なPageRank情報が出回るかもしれません。
- Googleが内部で使うPageRankとツールバーのPageRankは別物
- ツールバーのPageRankは最新の状態を反映していない
- ツールバーのPageRankは検索順位とは連動しない
- リンク販売するサイトはツールバーのPageRankを手動で下げられることがある
- ツールバーのPageRankは詐称できる
ツールバーのPageRankがまったく無意味だとは言いませんが、上に書いたことは知っておかなければなりません。
まわりのサイト管理者にも伝えてあげましょう。