・メルマガ #65(2007/05/20発行)のバックナンバー
今日は「nofollow」を使ったGoogleのSEO対策です。
「rel=”nofollow”」属性のついたリンクには、Googleのクローラはアクセスしません。
「nofollow属性」は、こんなふうに記述します。
<a href="http://www.suzukikenichi.com/blog/" rel="nofollow">SEO対策ブログ</a>
「nofollow属性」が付くとGoogleのクローラはリンクとしては無視します。
リンクをたどりません。
「rel=”nofollow”」は、もともとトラックバックスパム対策やコメントスパム対策に導入されたものなんですね。
他人のブログに無差別にトラックバックしたり、コメントを書き込んだりして、自分のサイトへのバックリンクを貼ってページランクを上げるというブラックな行為が横行したのが理由です。
「nofollow属性」の付いたリンクは、価値あるリンクとしてはカウントされないので、ページランクを上げるための役には立ちません。
今現在、主だったブログのコメントやトラックバック、フォーラムの投稿内のリンクには、「nofollow属性」が自動的に追加されます。
トラックバックやコメントのリンクは人間にとってはリンクですが、Googleのクローラにとってはリンクではないんですね。
で、「nofollow属性」を利用したGoogleのSEO対策が、今日のトピックです。
ページランクをコントロールするのに使えます。
ページAから3つの別ページへリンクが貼られていた場合、ページAが持つページランクのパワーは、3等分してそれぞれのページへ割り当てられます。
10個の別ページへリンクが貼られていた場合は、ページAが持つページランクのパワーは、10等分してそれぞれのページへ割り当てられます。
※グーグルツールバーで見えるページランクは、0?10までの整数値ですが、実際には数桁の少数まで計算されてます。
(すぐに資料が見つからないので、具体的な桁が分かりません。スミマセン)
どういうことかというと、他のページに向けて貼られているリンクが少なければ少ないほど、1つのリンクに多くのパワーが供給されるんです。
例えば、ページランク5の相互リンクページから、20個の相互リンク相手のサイトへリンクが張られている場合と、100個の相互リンク相手のサイトへリンクが張られている場合では、相手方のページが受け取るページランクのパワーに違いが出てくるんですね。
分け合うページが少ないほど、取り分が多くなります。
この仕組みを逆手(?)にとって、自分のサイトのページランクをコントロールするのに「nofollow」属性が利用できます。
「問い合わせ」ページや「プライバシーポリシー」ページ、「スタッフ募集」ページには、高いページランクは不要ですよね。
検索エンジンで上位表示させる必要もないはずです。
こういったページへの内部リンクがトップページのフッターに貼られているサイトを、よく見かけますよね。
トップページのページランクのパワーがどうでもいいページへ漏れてしまってます。
もったいないと思いませんか?
そこで、SEO的に重要でないページへのリンクには、「nofollow属性」を付けるんです。
そうすると、Goolgeのクローラは、「nofollow属性」の付いたリンクを価値あるリンクとしてみなしませんから、ページランクのパワーを供給することがなくなります。
したがって、他の重要なページにより多くのパワーが配分されます。
このサイトは、上手に「nofollow属性」を利用してます。
http://www.citysearch.com/
トップページのページランクは、かなり高い「8」です。
ページの最下部に内部リンクが張られている「About us」ページのページランクは「3」、「Job Opportunities」(求人)ページのページランクは「4」です。
普通なら、ページランク8のページからのリンクをもらってるからもっと高いページランクが割り当てれらていても不思議じゃないんですね。
ともに、「nofollow属性」がリンクに付けられてます。
ソースを表示して確認してみてください。
(インターネットエクスプローラの場合は、「表示」⇒「ソース」で確認できます)
Firefoxを使っている人は、「SEO for Firefox」というアドオンをインストールすると「nofollow属性」のついたリンクがハイライトされて表示されます。
↓こんなふうに。
http://infocoach.biz/images/seofirefox.jpg
※「SEO for Firefox」は、SEOエキスパートのAaron Wallが、無償で提供しているツール。
ブログの右サイドバーから入手できます。
最後にまとめますね。
SEO的に重要ではないページへの内部リンクには、「nofollow属性」を付けます。
こうすることで、他の重要なページにより多くのページランクのパワーが配分されます。
他人の力を借りずに、自分ひとりでできるテクニックですから、取り入れてみてください。
でも、相互リンクの相手先へのリンクには使っちゃダメですよ。
それって、詐欺ですから。w