先週参加したSMX Advanvedのレポートを作成しています。
下書きを兼ねてブログに投稿することにしたので参考にしてください。
“Mega Session: SEO Vets Take All Comers”というタイトルで、名だたるSEOエキスパートたちがSEOに関する質問に回答するというセッションからです。
※左から順に
- モデレータ:Danny Sullivan(Editor-in-Chief, Search Engine Land)
- Rae Hoffman(Owner, Sugarrae Internet Consulting)
- Bruce Clay(President, Bruce Clay, Inc.)
- Alex Bennert(In House SEO, Wall Street Journal)
- Vanessa Fox(Contributing Editor, Search Engine Land)
- Greg Boser(President and CEO, 3 Dog Media)
- Todd Friesen(VP of Search, Position Technologies)
- Stephan Spencer(VP of SEO Strategies, Covario)
■ nofollow属性
- サイト構造を考えたりPageRankをコントロールする目的でnofollow属性を使うべきではない
- PageRankスカルプティングは依然として機能している(鈴木注:Burce Clay氏は実験により確かめたそうで、彼はまだ使っているようです。)
■ SSL検索
- SSL検索を利用するユーザーは少ないだろう。
■ メーデーアップデート
- 意図的にロングテールを狙ったページは順位を上げている。
- メーデーアップデートは直帰率が高かったりコンバージョン率が低かったりする質の低いページのランキングが下がっている。
- メーデーアップデートで順位が下がったのはペナルティではないしスパム判定でもない。質が低いとみなされただけ。
- 内容に乏しかったり他のサイトからコピペしたりしたような中身の薄いページが影響を受けている。
- リンクの少ないページが影響を受けている。
- ロングテールというよりもバックリンク数やトップページからのリンク数が問題になっているかもしれない。
- 外部リンクを集めるか、ルートページから内部リンクを張るとよさそう(ディレクトリの階層ではなくてクリックの階層で考える)。
■ 直帰率とランキング
※Matt Cuttsが、自分の知る限りでは直帰率は検索結果に影響を与えていないと前日のセッションでコメントしたことに関して
- これについては信じられる(Vanessa Foxさんのコメント)
- Matt Cuttsの目が右や左を向いているときはウソを言っているとき(Stephan Spencer氏のコメント)
↑、これに対してMatt CuttsはTwitterで次のように反論ステファン・スペンサーが質問するときは、僕はいつも顔を上げて左を見ているw
■ クローリング
- 大規模サイトではクローリングの効率を考慮するのも大切
- クロールするページ数の上限値なんて存在しない。1つのサイトだけに多くの時間を費やさないようにしているだけ。
- 見てもらいたいページにロボットが行くようにしておく
- スピードも大切
- URLを正規化しておく
- 304はクローリングの効率を高める(※鈴木注:”If-Modified-Since”という304 HTTPステータスコードを送信すると前回のアクセス以降コンテンツが変更されていなければ、PCのブラウザ上のキャッシュを使うのでコンテンツをダウンロードせず通信を抑えられる。Googlebotは304ヘッダーをサポートしている。)
■ site:コマンド
※site:コマンドが正確じゃない件について
- site:コマンドは検索結果でサイトのタイトルやディスクリプションがどんなふうに表示されているか調べるのに役立つ。
- キーワードを入れて使うとある程度ましになる。(”キーワード” site:www.suzukikenchi.com)
■ rel=”canonical”属性
- 301ほどではないけれどうまく機能している(鈴木注:Twitterで僕に質問がありましたがGoogleにおける話です。僕もまったく同感です。)
■ バックリンク構築
- ウォール・ストリート・ジャーナルのようなサイトは意図的にリンクを集める手段をとる必要はないが、旅行業界のような何千、何万ページもあるサイトは階層の深いページにもリンクを集めなければならない。ホームページだけにリンクを送るわけにはいかない。
- リンク構築=マーケティング。リンクを集める施策を止めている時間はない(ただしペイドリンクはだめ)。
- リンク依頼のメールを送るのではなく、パートナーシップを構築すべき。時間はかかるが効果がある。
■ 有料リンク ペナルティ
- ペイドリンクでペナルティを受けたときは、ペイドリンクだけではなく怪しそうなところはすべてクリーンにして再審査リクエストを送信して謝る。じきに戻ってくるはず。
- 検索エンジンをだまそうとしていると思われたら、それが他のサイトであっても問題になる。
- ペナルティはある1つのことに起因するのではなく、いろんなことの積み重ね。
- リンクを買う資金のある会社はすぐに上位表示できていたが、Googleは対処しなければと考えている。GoogleはGoogle Japanにさえペナルティを与えた。Matt Cuttsはペイドリンクをチェックするツールをたくさん持っている。
- ペイドリンクによるペナルティが解かれてから6ヶ月はリンクを買わない方がいい。なぜなら競合に通報されるから。(※鈴木注:6ヶ月たてばまた買っていいということ?)
■ FacebookとTwitterのリンク
- FacebookやTwitterのリンクにはnofollowが付いているが、何らかのシグナルとしては利用しているかもしれない。
- ツールバーがGoogleにデータを送っているはず
- リンクグラフというよりも人工知能に利用しているかも
- トラフィックを送る限りはnofollowは関係ない
最後のセッションにふさわしい盛りだくさんの内容でした。
参考になれば幸いです。
このセッションについては、滝日さんがSEO Japanで詳しく書いているのでそちらも読んでおくといいでしょう。
● SMX Advanced Seattle 2010 : SEO会社に質問しまくろう!