[対象: 中〜上級]
この記事では、知らずにやってしまっているかもしれないレビューのリッチスニペットのガイドラインに違反について説明します。
先日、米ニューヨークで開催されたSMX Eastでリッチスニペットのプレゼンテーションを発表したChris Silver Smith(クリス・シルバー・スミス)氏が、カンファレンス終了後にGoogleのPierre Far(ピエール・ファー)とやりとりした内容をSearch Engine Landで記事にしました。
この記事をもとに要点を以下にまとめます。
レビューのリッチスニペットでやってはいけないこと
ホームページには利用しない
会社サイトのホームページ(トップページ)にレビューのリッチスニペットを表示させようとして、レビュー用の構造化データをマークアップしてはいけません。
レビューのリッチスニペットを検索結果で見たユーザーは、そのページにレビューの情報が載っていることを期待しているからです。
会社サイトに限らず、一般的なサイトのトップページにおいて、ユーザーに見せるべき主たるコンテンツはレビューではありませんね。
サードパーティサイトのレビューを利用しない
レビューに利用するデータはあなたが独自に集めたものでなければなりません。
外部のサイト、たとえば日本だったら食べログや楽天トラベル、Google+ローカルページに投稿されたレビューを自分のサイトでマークアップしてはいけません。
(サードパーティのサイトに投稿されたレビューや評価をサイトで引用することはおそらく大丈夫だろうけど、そのレビューを構造化データでマークアップしてリッチスニペットに利用することは禁止される。)
複数の製品をまとめた集計レビューを作らない
複数の製品やサービスのレビューをまとめて、集計レビューを作ってはいけません。
集計レビューは個別の製品・サービスに対するレビューの集まりになります。
たとえば、トヨタが販売しているハイブリッド自動車で、プリウスとアクアとエスティマハイブリッドのレビューを全部合わせて、「トヨタ ハイブリッド車」の集計レビューを構造化データでマークアップしてはいけません。
プリウスとアクア、エスティマハイブリッド、それぞれのなかでのレビューを合計した個々の集計レビューにする必要があります。
同じように、旅行サイトにおいて、ラスベガスにあるホテルをすべて含めた「ラスベガスのホテル」のページで集計レビューを作成ことはできません。
The Palazzo Resort Hotel & Casino と Treasure Island Hotel and Casino、The Venetian などをまとめてマークアップした集計レビューは禁止です。
ようはカテゴリレベルのページに集計レビューを利用することはできないと理解しておくといいでしょう(やっているサイトがあるけれどガイドライン違反)。
組織のロゴを配下のタイプでマークアップしない
最後はレビューではなく、組織のロゴを示すschema.orgのマークアップについての注意点です。
itemtypeには 「http://schema.org/Organization」を指定します。
Organizationをもっと細分化した、配下にある「Corporation」や「TravelAgency」などは使えません。
実際には対応できているようだけれどサポートしないとのことです。
【UPDATE】サポートできています。Organizationのサブタイプでもlogoプロパティをマークアップ可能です。
違反が見られた場合は手動の対策もあり
上で紹介したようなリッチスニペットのガイドライン違反が認められた場合は、手動の対策が与えられることがあります。
リッチスニペットが非表示になるかもしれません。
最後のロゴは違反ではなく「非サポートだから気を付けてね」ということなので対策が取られる心配はありませんが、残りの3つは十分に注意しなければなりません。
ガイドライン違反とは知らずに実装してしまっているサイトがおそらくあるはずです。
乱用・悪用と判断されると相応の対応が取られる可能性があります。
該当するようなら、すみやかに修正することを推奨します。