301リダイレクトと違って使う機会の少ないのが302リダイレクトです。
302リダイレクトは一時的な移動のときに使いますが、「一時的」の定義が曖昧でまた元に戻すとしても301リダイレクトを使ったほうが適切な場合もあります。
数時間で戻す状況でも、理由がサイトのメンテンスであれば503を利用するべきで302リダイレクトを使ってはいけません。
こんなふうにややこしいのですが、302リダイレクトを使うべきケースがひとつ明らかになりました。
それは、ルートディレクトリをサブディレクトリに転送する場合です。
Google Webmaster Central公式ヘルプフォーラムでGoogle社員のJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏がコメントしました。
For what it’s worth, a 302 redirect is the correct redirect from a root URL to a detail page (such as from “/” to “/sites/bursa/”). This is one of the few situations where a 302 redirect is preferred over a 301 redirect.
たとえば、www.suzukikenichi.com/ を www.suzukikenichi.com/blog/ に転送する場合です。
こうすると検索結果のURLには、ルートディレクトリのページである www.suzukikenichi.com/ が表示されますが、ユーザーがクリックするとサブディレクトリの www.suzukikenichi.com/blog/ に着地します。
301リダイレクトを使うと転送元のページはインデックスから消えることになるので、検索結果には転送先のURLが表示されます。
つまり、www.suzukikenichi.com/blog/ が表示されます。
これに対して、302リダイレクトは301と違ってSERPでのタイトルやスニペットは転送先のページのものを返しますが、URLは転送元のものを残します(コンテンツは転送先のものを使うということですね)。
ホームページ(ここではサイトの代表ページという意味)をルートディレクトリではなくサブディレクトリで展開するサイトに適用できそうです。
僕が所有する www.suzukikenichi.com ドメインはメインのサイトがこのブログ(www.suzukikenichi.com/blog)でサブディレクトリに展開しています。
ルートディレクトリの www.suzukikenichi.com/ はプロフィールだけの簡単な1枚のペラページでたいしたコンテンツはありません。
なくてもいいくらいです。(笑)
でもホームページはサブディレクトリが含まれているよりも、ドメイン名だけのほうがしっくりきますよね。
僕たちのように検索エンジンオタクではない善良な一般市民からしてみたら、ドメイン名だけのほうがなおさら自然に映るかもしれません。(笑)
検索結果にはルートディレクトリ(ドメイン名だけ)を表示させつつ、アクセス先はコンテンツを展開しているサブディレクトリにするには302リダイレクトを使うとよさそうです。
ただし、302301リダイレクトではないのでバックリンクは合算されません。
ルートへの被リンクとサブディレクトリへの被リンクば別扱いです。
またどうしてもという明確な理由がないのであれば、リダイレクトはむやみに使わないほうがいいです。
302リダイレクトについてはこの記事の下にある関連エントリも参照してください。