[レベル: 上級]
3D と AR を検索結果から利用する機能をモバイル検索で Google は始めています。
特に EC サイトで利用価値がありそうです。
検索結果からの 3D/AR
現在、動物のナレッジパネルから 3D/AR を試すことができます。
たとえば、「トラ」でモバイル検索して体験してみてください(PC 検索では利用できません)。
[3D 表示] ボタンをタップすると、トラを動かして 360 度の角度から見ることができます。
拡大縮小もできます。
[周囲のスペースに表示する]から AR 機能を起動すると実際の映像に重ね合わせることもできます。
僕の家のリビングルームのソファにトラが現れました🐯😱
もちろん動かすこともできます。
米バーバリーが 3D/AR を利用開始
さてここからがこの記事の本題です。
3D/AR 機能は、EC サイトが利用すると顧客に喜ばれそうです。
米バーバリーが実装を始めています。
[View in 3D](日本語では [3D 表示])をタップすると、Scene Viewer(「シーン ビューア」と呼びます)が起動してバッグをあらゆる角度から見ることができます。
そしてさらに AR 機能を呼び出せば、今自分が持っている洋服にそのバッグが似合うかどうかをチェックすることさえできます。
こんなふうに購入前に調べられる AR 機能はアパレルほか、家具でも便利そうですね。
アーリー アダプター受付中
検索結果からの 3D/AR 機能はまだ一般公開されていません。
アーリーアダプター(Early Adopter) プログラムとして一部の早期利用者が実装しています。
米バーバリーはアーリーアダプターなのでしょう。
3D/AR 機能の詳細とアーリーアダプターの申し込みはこちらのページから確認できます。
モバイル検索結果からの Scene Viewer 起動は試験機能ですが、ウェブページに設置した 3D モデルをアプリから Scene Viewer を起動して操作することは可能です。
アーリー アダプターに応募する前にはこちらのドキュメントも読んでおくことをおすすめします。
ウェブページで AR を実行するには <model-viewer>
タグに ar
属性を追加すると僕は理解していたのですが、米バーバリーのページを見ると構造化データで実装しているようでした。
実装手段の詳細はアーリーアダプターになると提供されるのでしょう。
なお、3D/AR を Scene Viewer で実行するには glTF と USDZ ファイル(USDZ は iOS 用?)をあらかじめ準備しておく必要があります。
このあたりも、ドキュメントを参照してください。
今までになかったユーザー体験を 3D/AR 機能は提供できそうな気がします。
利用できそうなビジネスを営んでいるならアーリーアダプターに申し込んでみるといいでしょう。
3D/AR 機能は全言語、全地域に対応しています。
P.S.
登壇予定だった Pubcon Florida 2020 で、モバイル検索の 3D/AR を話すつもりでした。
ところが、新型コロナウィルスの影響でカンファレンスが延期になってしまいました。
ということで、先にブログで紹介です。