Google検索のコンテンツ品質における4本の柱とは?

[レベル: 初級]

2025 年 2 月 18 日にブラジル・サンパウロで、Search Central Live を Google は開催しました。
このイベントで、
Search Quality Analyst(検索品質アナリスト)の Cherry Prommawin(チェリー・プロマウィン)氏は、コンテンツ品質の 4 本の柱として次の 4 つの要素を説明したとのことです。

  • Effort
  • Originality
  • Talent or Skill
  • Accuracy

この記事では、プロマウィン氏が取りあげた「コンテンツ品質の 4 本の柱」についてみていきます。

検索品質評価ガイドラインからの引用

新しい情報に思う人いるかもしれませんが、「コンテンツ品質の 4 本の柱」という言葉こそ使っていないものの、これらの 4 要素は品質評価ガイドラインからの引用です。
この記事を書いている時点での最新版では、「3.2 Quality of the Main Content」セクションが該当します。

3.2 Quality of the Main Content

評価ガイドラインを読み込んでいる人は思い出したかもしれません。

思い出した人も知らなかった人も良い機会なので、「コンテンツ品質の 4 本の柱」について一緒に確認しましょう。
直訳を読むには生成 AI を使ってもらうとして、読みやすいように体裁を整えて若干の意訳も交えて、評価ガイドラインの「3.2 Quality of the Main Content」セクションを日本語訳します。

メインコンテンツの品質

メインコンテンツ (MC) の品質は、ページ品質 (PQ) 評価において最も重要な考慮事項の一つです。MC は、ページがその目的をどの程度達成しているかを判断するうえで、大きな役割を果たします。

MC の品質を評価する際の統一的なテーマは、MC がページの目的達成にどの程度貢献し、満足のいくユーザー体験を提供しているかという点です。ほとんどのページでは、MC の品質は、その作成に費やされた労力(Effort)、独自性(Originality)、才能や技術(Talent or Skill)の度合いによって判断できます。情報提供ページや YMYL (Your Money or Your Life) 関連のページでは、正確性 (Accuracy) や、確立された専門家のコンセンサスとの一貫性が重要になります。

MC の品質評価における 4 つの要素

  • 労力(Effort)
    人間が満足のいくコンテンツを作成するために、どの程度積極的に関与したかを考慮します。

    • 労力は直接的なもの(例:詩を別の言語に翻訳すること)もあれば、ページ機能の設計や、ウェブページを支えるシステムの構築など、間接的なものもあります(例:機械翻訳サービスを提供するページの開発)。
    • 一方で、既存の自由に利用できるコンテンツを機械翻訳ソフトに通して自動生成した何千ものページは、監督や手作業でのキュレーションがなければ、労力がかかったとはみなされません。
    • ソーシャルメディアの投稿やフォーラムの議論では、参加の度合いや会話の深さが労力の指標となります。複数の個人が貢献することで、総合的に大きな人間の労力が投入される場合もあります。
  • 独自性(Originality)
    • コンテンツが他のウェブサイトにはない、独自でオリジナルなものであるかを考慮します。
    • 類似のコンテンツが他のウェブサイトにも存在する場合、そのページが元の情報源であるかどうかを確認します。
  • 才能や技術(Talent or Skill)
    • コンテンツが十分な才能や技術によって作成されているかを考慮します。
    • 訪問者にとって満足のいく体験を提供できるかどうかが重要です。
  • 正確性(Accuracy)
    • 情報提供ページでは、コンテンツの事実的な正確性を考慮します。
    • YMYL関連のページでは、正確性だけでなく、確立された専門家のコンセンサスと一致しているかどうかが重要です。

MC の品質評価に影響を与える要素

ページの目的、トピック、ウェブサイトの種類によって、MC の品質評価の基準は異なります。

  • 医療情報の場合、確立された専門家のコンセンサスとの一貫性が重要です。
  • ハウツー動画では、技術的なスキルが重視されます。
  • 芸術表現では、才能や独自性が求められます。
  • 短い SNS 動画とストリーミングサービスのプロによるドキュメンタリーでは求められる労力の水準は異なりますが、どちらも目的に応じた十分な労力が必要です。

評価するページの種類に応じて、労力、独自性、才能や技術がどのように表れるべきかを考えましょう。

MC の評価プロセス

各ページを評価する際は、結論を出す前に MC を注意深く確認してください。

  • 記事を読む、動画を視聴する、画像を確認する、計算ツールを使用する、オンラインゲームをプレイするなど、ページの機能を実際に試してみましょう。
  • MC にはページの機能も含まれるため、例えば商品ページならショッピングカートが正常に機能するか試す、オンラインゲームなら実際にプレイしてみるといった検証を行います。
  • ページのトピックや機能、目的に強い関心を持つユーザーになったつもりで、MC がどの程度満足のいくものであるかを考えてください。

高品質・低品質の MC の多様性

MC の品質は、形式(テキスト、音声、動画、画像)や長さ(短編動画、長編ドキュメンタリー)を問わず、高品質なものもあれば低品質なものもあります。

  • 小規模な個人サイトから大企業のウェブサイト、フォーラムやソーシャルメディア、金融取引を扱うサイトまで、あらゆる種類のウェブサイトに高品質・低品質のコンテンツが存在します。
  • そのページが目的を達成できているか、MC がユーザーにとって満足のいくものであるかを慎重に考えましょう。

管理サイトのコンテンツが 4 本の柱を満たしているかどうかを定期的にチェックするのもいいでしょう。
また、コア アップデートで順位が下がったときは改善策の手がかりとして利用することもできます。